1. |
底砂洗いと消毒
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まず、新しく追加する底砂をよく荒い、ゴミや汚れを落とします。
前回、「三百ミリ水槽」を立ち上げた時には、この洗浄が不十分であったためか(?)、水槽を立ち上げた後、緑苔の大発生に見舞われましたので(詳しくは「立ち上げ記録[1]」をご覧下さい。)、今回は念のため、煮沸消毒しました。
なおまた、今回の追加の底砂は、以前、別水槽を片付けたときに余ったものをストックしていたもののため、底砂に最初から、苔がついています。このように、過去に使用した事のある底砂を再使用する場合には、底砂の中にどのような成分や胞子などが付着しているか分かりませんので、必ず煮沸消毒される事をお奨めしておきます。 |
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2. |
生体の移動(避難)
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次に、現在使用中の飼育水槽から、出来るだけ沢山の飼育水を汲み出して、バケツ等に入れ、その中に飼育生体(ウチの場合はクマノミ)を一時的に避難させておきます。
この際には、LRも取り出し、飼育生体と同様、避難させておきましょう。「ワンタッチフィルター」の場合などには、フィルターバッグも生体と同様の扱いです。同じバケツの中に避難させておきます。(フィルターの交換はしません。)
またこの時、作業が長引くと思われるようでしたら、予めヒーターを用意し、保温して、エアレーションを掛けておきます。「金魚セット」に付属しいいるエアレーションセットが、早速役立つかもしれません(笑)。
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飼育水を汲み出し、フィルターバッグも外した飼育水槽です。
実はイソギンチャクがガラス面に活着していて、これらをはがすのが「一苦労」でした(^_^;;。
これに時間が掛かる事を見越して、「避難バケツ」には、あらかじめ、ヒーターとエアレーションをセットしておきました。 |
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3. |
底砂の取り出しとストック
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生体と飼育水を非難させた水槽から、底砂を取り出します。
「底砂用スコップ」などを使うと便利です。
ガラス面に活着していたイソギンが、哀れに垂れ下がってしますなあ…(^_^;;。 |
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水槽から取り出した底砂は、プラスチックのザルに入れてストックしておきます。
この後の作業の間、底砂が酸欠になることを避けるために、底砂をストックしておくのは必ず、ザルを使用してください。底砂をバケツの中などに入れてしまうと、バケツの底部側の底砂が酸欠になり、底砂に付着した濾過細菌が死んでしまいます。
また「水槽の大掃除」とは言っても、底砂を洗う必要はありません。
底砂を水槽から取り出すだけで、十分、「洗った」ということになります。
この底砂に水道水などを掛けないよう、十分に注意して下さい。 |
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4. |
底面板の取り外し
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ちょっと分かり難いですが、水槽底部の右側の底面板が見えてきました。
この時には既に、水槽の中に残った飼育水が濁って、真っ黒になっています。ただし、既に生体は避難させてあるわけですから、気にする必要はありません。
また、水槽に「偽デニ弁当」などをセットしている場合には、この時に同時に取り出してしまいましょう。中からきっと、真っ黒な水が排出される事と思います。
(すみません(^_^ゞ。「偽デニ弁当」の写真は撮ってありませんでしたm(_*_)m。)
水槽から取り出した後、底面板やフィルターケースなどは、苔を落とし、水道水で洗浄しておきます。
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残った飼育水です。真っ黒です。水槽内部も汚れています。 |
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5. |
水槽の洗浄
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水槽を洗います。
水槽をサイズアップする場合には、一番最初に新しい水槽を洗っておくと良いでしょう。
水槽の大掃除の場合には、底砂を全て取り出した後で、残った黒い飼育水を捨て、水槽を洗います。
なお、この写真では、左側に灯油タンクが見えていますが、実はこの中に新しい人工海水が入っています。その「人工海水タンク」の中に、サーモスタット一体型のヒーターを入れて、元々の飼育水槽の水温と同じ温度にまで、新しい海水を温めています(海水の温度合わせ)。
冬場には新しい海水の温度を上げるのに時間が掛かりますので、この温度合わせの作業も、事前にしておくと良いと思います。
(今回の私のばあいには、実は、この2つの作業は、全ての作業の前に、一番最初に行っています。) |
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6. |
新水槽のセット |
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「三百ミリ水槽」の時と同様に、新水槽のフィルター、底面板、「偽デニ弁当」をセットします。
今回は水槽が少し大きくなりましたので、フィルターのセット位置を、水槽背面から側面に変更しています。
(前回の(「30cm水槽セッティング写真」も参考にして下さい。) |
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※. |
「偽デニ弁当」通水性向上 |
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諸々の状況から、今回、「偽デニ弁当」の通水性を向上させた方が良いのではないかと思われる部分がありましたので、「偽デニ弁当」を全て取り出し、リセットして、穴を広げ、数も増やしました。
(前回の(「30cm水槽セッティング写真」も参考にして下さい。)
なお、「偽デニ弁当」内部の「ナイトレイトマイナス」は、1年間の使用で当初の半分程度の大きさになっていましたが、まだまだ使えるものと思われました。
(ただし、今回は再び、全て新しいものに取り替えています。) |
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7. |
底砂のセット |
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底砂のセットに当っては、水槽のサイズアップの場合、まず、新しい底砂が下側になるように、先に新しい底砂をセットします。その上に、上記の「3.底砂の取り出しとストック」の工程でストックしておいた底砂を、そのまま、新しい水槽に戻します。
なおこの間、ストック中の底砂は一切、洗浄しません。取り出しただけです。ザルの中の底砂は、表面の砂が少々乾いても、内部には十分な水分がありますので、底砂に着いた濾過細菌はそのまま、生存しています。
またサイズアップでなく、単なる大掃除の場合、取り出した底砂をそのまま、洗浄し終わった水槽に戻すだけです。 |
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8. |
新水槽への注水と試運転 |
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底砂をセットし終わった新水槽は、水槽の設置場所へ移動し、まず新しい人工海水を水槽の半分程度まで、注水します。
以前から使っていた水槽の底砂は、洗浄していませんので、この時、新しい海水を注水した後の水槽内の海水は、元々の底砂についていたデトリタスでかなり濁っているはずです。
その後、ヒーター&サーモをセットし、水槽の半分程度の水量のままで、フィルターとヒーターの試運転をします。 |
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9. |
そのまま試運転(1〜2時間程度) |
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水槽の半分程度の水量でフィルターが正常に運転するようなら、そのまま、1〜2時間程度、試運転を続けます。
その間に、底砂のデトリタスが落ち着いて、水槽の中の海水が透明になってきます。
また、水槽内の海水の温度も、以前の水槽と同じ温度になるはずです(温度合わせ)。
なお、もし水槽に入れた海水の量が少なくて、フィルターのポンプが海水を吸い上げられないような場合は、適宜、海水を継ぎ足してください。
もし「2.生体の移動(避難)」でバケツに移した古い飼育水に余裕があるようでしたら、この継ぎ足しの水にはバケツの中の古い海水を使用します。海水自体は、なるべく、古い海水をそのまま、使用したいからです。 |
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10. |
生体、LR、飼育水を戻して作業完了 |
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1〜2時間(実際にはそこまで掛からないと思いますが)の試運転の後、水槽の中の水が透明になったら、生体とLRを水槽に戻し、バケツの中に残った古い飼育水も全て、新しい水槽の中に戻します。
生体の様子に特に変わった事がないことを確認して、すべの作業が完了です。 |
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※. |
新しい水槽の様子 |
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水槽の幅が10cm、大きくなったので、ライトの幅が合わなくなりました。
そのうちライトは作り直そうと思っています。 |
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バケツに避難させられたりなどで、若干怯えているのか、最初、2匹のクマノミはイソギンに寄り添って、あまり泳ぎ回りませんでした。
旧「三百ミリ水槽」では、体の大きな“シリキレ”の方が、体の小さな“カチューシャ”をイソギンから排除しようとしていましたが、やはりストレスが加わったためか、以前より仲良く、暮らしているように見えます。これが契機になって、繁殖してくれないかなあ…(^_^;;。 |
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