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海底三百ミリメートル
30cm水槽立ち上げ記録[2]

〜 31日から60日まで 〜

 

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30cm水槽で海水魚を飼育する方法をご紹介しましたが、
私が実際に30cm水槽で海水魚を飼育していたのは、
もう2年以上、以前の事です。
その水槽ではカクレクマノミとメジナ等を1年半程度、飼育しましたが、
その水槽の立ち上げの際にどのような事が起きたのか、
既に細かな部分を忘れてしまいました。

そこで今回、ホームページの公開を契機に、実際に30cm水槽を立ち上げ、
そこでの変化を公開することによって、
同じように水槽を立ち上げようとする方の参考にしていただこうと思います。

立ち上げ初期の水質試薬の値の変化などを中心に、
我が家の30cm水槽で起きる様々な変化と、それに対する私の対処、
およびその結果についてレポートして行きます。

 

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◇ ◆ ◇ タンクデータ ◇ ◆ ◇

 

使用水槽 30cm水槽(W315×D185×H245・総容量12L)
実水量 10.5L
 → ライブロック(1kg)を導入後は、ちょうど10L。
濾過装置 底面フィルター+外掛けフィルター直結
(ニッソー・バイオフィルター30+テトラ・ワンタッチフィルター-45)
ポンプ流量 OT-45の最大流量(480L/h)
底砂 サンゴ砂Mサイズ(5mm)×2kg+α
照明 自作照明
(13W電球型インバーター蛍光灯・昼光色×2)
13時間点灯
水温設定 29℃→27℃
  本当はもっと水温を下げたいのですが、リビングの室温が高いため、ライトを点けると30℃近くまで水温上昇してしまいます。
そこで水槽立ち上げ期間は、ヒーターの設定を29℃にしておき、生体導入後には、水槽をもっと涼しい場所に移動させて、水槽水温を下げます。
  2004.04.04より、水槽の移動に伴って、27℃に設定温度を下げた。
還元濾過 「テトラ・ナイトレイトマイナス」を使用した「偽デニ弁当」使用
換水 水槽立ち上げ期間中(1ヶ月程度の予定)は換水なし。
その後は2週間に1回、20%(2L)の換水。
その他 水槽立ち上げ期間中は、底砂のみ。
立上げ1ヵ月後からライブロック(1kg)を導入。
飼育生体(予定) 当初は我が家で孵化したカクレクマノミの幼魚(2〜3cm)、2匹(他にヤドカリなど)。
最終的にはカクレクマノミ2匹と、サンゴイソギンを導入の予定(2004年5月頃予定)。

 

◇ ◆ ◇ 水槽セットの様子 ◇ ◆ ◇

 

今回の水槽セットの様子を写真で記録しましたので、
興味のある方は
こちら→ をご覧下さい。

 

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◇ ◆ ◇ 立ち上げ記録 ◇ ◆ ◇

       

(テトラの試験紙)

 

日付

経過日数

記事・水槽の状態

NO2

NO3

2004 2 24
31 日経過
NO2が突然0mg/Lに!NO3も10mg/L(−)!
信じられない急激な変化。びっくりしてロットの違う試験紙で2度、測ったけど、どちらも同じ。
「NO2はある日、突然、0になる。」と、話には聞いていたが、それにしても…。
これで明日以降もNO2がまったく出て来ないのならば、本格的に立ち上がった事になるのだろう。現時点ではまだちょっと信じられない感じ。でもそう何回も測り直しても仕方がないしなあ…。明日また、測ってみよう。(って、毎日測ってるんだけど…笑)
そういや、今日で31日。ちょうど1ヶ月と言えば1ヶ月。良く「1ヶ月で立ち上がる」とは言うものの、こりゃ、大笑いだな。
0 mg/L
10 mg/L

2004 2 25
32 日経過
NO2もNO3も「0mg/L」に(^_^)v。本当のことを言うと、NO3の方はほんの少し、色がついているのだが、全く10mgには達しない。すごいなー。いよいよ水槽が立ち上がった。
しかし今、仕事が忙しいので、あまり水槽に手を掛けられない。先月だったらなあ…。今ごろ会社を早退してLRを買いに行っているところだが…。今はちょっとそうも行かないな。週末にも行けるかどうか。なるべく早くLRを入れて、ちびクマの引越しさせたいのだが。
0 mg/L
0 mg/L
2004 2 26
33 日経過
NO2、NO3ともやはり「0」本格的に立ち上がったらしい。それでもちょっと心配なので、週末に新しい試薬を買って来て、チェックしてみようとおもっているけど(苦笑)。奥さんがいっつも試薬の入れ物の隣にアイロンを置いているからなあ。その熱でやられちゃったのかもしれないし(笑)。
ところで、水槽の緑ゴケが酷い。水槽の中が見えない感じ。あまりにも鮮やかな緑色で却って毒々しい。かなりサンゴ砂が汚れていたんだろうなあ。やはり手を抜いてはいけないね。反省、反省。
0 mg/L
0 mg/L
2004 2 27
34 日経過
NO2、NO3に変化なし。昨日、今日と夜遅くまで仕事を頑張ったおかけで、明日は午後から会社に行けば良い感じになった。LRを買いにいけるかなあ。
また水が減ったので300ml、真水を追加。

さて他にする事もないのでコケの観察でもしてみるか、と思ってよく見ると、この緑ゴケ、いつも茶ゴケの後に出てくる堅い緑ゴケとは少し違う種類のようで、色こそ違え、生え方の感じは茶ゴケに良く似ている。やはり種類が違うのだろうな。色もメイン水槽の緑ゴケよりずっと鮮やかだし。
しかしさすがにコケの種類は分からぬ。あんまり調べる気にもならないし(笑)。やはりきっと、水槽立上げの環境に適したコケと言うのは、ある程度似たような感じになるのだろう。まるでイルカと魚竜が良く似ているように。(ちょっと違う?)
0 mg/L
0 mg/L
2004 2 28
35 日経過
今日、昼間、LRを購入して水槽に投入した。ちょうど1Kg、1,380円。キュアリングのキの字もされていないようなLRで、小汚い藻類などがいっぱい付着している。でも良く見ると本体は多孔質で、中々悪くなさそうな感じもする。水槽に入れた時に飼育水を500ml、外に出したので、LRの体積はちょうど500mlということだろう。それで1Kgだから、比重は2。まあ、良いんでないかい(笑)。30cm水槽に入れるには少し大きすぎる感じもしたので、ハンマーで二つに割ろうかと思ったが、水槽の中に入るのでまあ良いや。
本当は1度、全換水してから入れた方が良いのだろうが、今日は休日出勤もしたので時間が無く、換水もせず、コケ掃除もしないまま、とりあえず水槽にブチ込んだ。換水と掃除は、来週、クマノミを入れる時にしよう。
夜(約12時間経過)、水質を測ったが、NO2、NO3とも、はっきりした色はでない。一応、0mgの範疇。ただし、試験紙を2分、3分と放置しておくと、うっすらピンクの色が出るような気もする。やはり少し、NO2等が出ているのだろう。でもまあ、他に生体も入っていないし、気にはしない。このままキュアリングをすれば良いだろうと思う。
0 mg/L
0 mg/L
2004 2 29
36 日経過
NO2、NO3は「0」。昨日は少し、ピンクになった感じで気になったが、今日はまた真っ白である。どうやらLRの導入も問題ないようだ。
でも今日もずっと外出しており、水槽にクマノミを入れることが出来ない。この分だと、この水槽にクマノミを入れるのは今度の週末か、それとも3日の午後に会社を半休する予定なので、その時にでも、入れようかな。どうせのことなら、明日から少し、餌を大量投与してみようか。どうせクマノミを入れる前には全換水する予定だし。
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 01
37 日経過
NO2、NO3は完全に「0」。試薬は真っ白。は良いのだが、「コケ」がすごい(^_^;;。今ではほとんど水槽の中が見えないくらいだ。やっぱり掃除しなくちゃなあ…(^_^ゞ。
でもいつやるか、というのが問題。今日、プレゼンがひとつ終わったから、少し暇にはなるはずだが。
相変わらず硫化水素のニオイはしない。一応、「偽デニ弁当」も順調な模様。まあ、硫化水素については今後とも観察が必要だろう。
本日から朝にも餌を入れることにする。餌も種類も金魚用のフレークフードから、親やちびクマに与えているものと同じ、海水魚用人工飼料を5種類、混合したものに変更した。ちびクマを入れた時と同じ給餌状態に合わせたのだ。
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 02
38 日経過
NO2、NO3に変化なし。ニオイもしない。要は全く変化なし。面白くない(苦笑)。
でも明日の午後、会社を半休して、時間があったら全換水してちびクマを入れてしまおうかな。出来るかな。ちょっと水温が高いからなあ…。本当は今、ちびクマ水槽が置いてある部屋に水槽を置きたいのだが、なにせ子供部屋だからな。部屋の所有者(=ウチの子供)が許可してくれるかどうか…(笑)。

そういえば、今日気付いたのだが、この飼育記録、日付が全部「2003年」になっていた。(おいおい、去年かよ!)既に全部直したが、このページを見た方は気付いていただろうか。まあ、どうでも良いけどね(笑)
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 03
39 日経過
本日夜、「コケ」掃除を行い、8割程度の換水を行った。8割程度、というのは、「偽・デニ弁当」が露出しないように、水を残したからだ。
しかし、1ヶ月以上全く放置していたおかけで、水槽の中の「緑コケ」はすごい事になっていた。前面ガラスにびっしり生えて、水槽の中がほとんど見えない状態であった。
で、なんとなく、「茶ゴケ」と同じような柔らかなものかと思っていたら、あにはからんや、意外に硬い。しっかりしている。「コケ」の端をもって引っ張ると、緑色のシートのように、ペリペリと綺麗にはがれるので、掃除自体は難しくはなかったが、何せ大量にあるので、換水してもかなりの量が水槽の中に残ってしまった。失敗失敗。やはり「コケ」掃除もこまめにやるに如くはなし(苦笑)。
換水後、「ヨウ素殺菌ペレット」をセット(「海底三百ミリメートル・実践編[5]番外・ヨウ素殺菌ペレットのセット」を参照)。この「ペレット」がどのように、どの程度、機能するかも楽しみの一つである。
それからヤドカリを4匹、投入した。スベスベサンゴヤドカリ、マダラヨコバサミ、サンゴヨコバサミ×2である。これらにはLRのキュアリングと、「コケ」を食べてくれる事を期待する。と、水槽に入れて間もなく、マダラとサンゴの両ヨコバサミが底砂の「緑ゴケ」を食べ出した。えらいなあ、君たち。がんばれよ。
明日の夜まで1日、様子を見て、明日の夜、NO2、NO3などに以上がなければ、いよいよクマノミを水槽に入れよう。楽しみ〜(^_^)。
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 04
40 日経過
今日は帰宅が遅くなったので、ちびクマを30cm水槽に入れるのは取り止め。明日はもう金曜日だし、やっぱり週末の作業にしよう。夜、散らかすと奥さんに怒られるし(^_^ゞ。
30cm水槽では今日もヤドカリさんたちが底砂のコケ掃除中、と言いたいところなのだが、残念。4匹ともLRに登って、LRに着いた藻類を一生懸命食べている(T^T)。
まあ仕方がないねー。もともとそのつもりで入れたんだし。ちょっと底砂のコケを食べていたので、過剰な期待をしてしまった。LRに着いている藻類も美しくないので、ヤドカリさんたちが掃除をしてくれるのは大変ありがたいことだ。やはり1,380円/kgの安いLRなので、鑑賞上好ましくない茶色のヒゲゴケみたいな藻類が沢山生えている。買う時から気にはなっていたのだが、ベースの岩自体は多孔質で、形状もドーナツ状で面白かったので、藻類はヤドカリさんに食べさせてしまえば良いだろうと思って買って来たのである。だから、ヤドカリさんたちがLRの藻類を食べてくれなかったりすると、それも困った事なのだ。
本当はサラサエビとかキャメルシュリンプとかがいるとLRの藻類なんかも良く食べてくれるのだけれど…。
NO2、NO3には反応なし。(ただし試験紙を5〜10分も放置しておくと、うっすら色が出る。だから全く「0」だと言う訳ではないのだ。でも実用上、「0」と言って良いレベル、ということだ。)
昨日、水槽の中をかき回したし、コケ掃除もしたし、「ヨウ素殺菌ペレット」もセットしたので、場合によっては、NO2、NO3に、何かの反応が出る可能性もあると思っていたが、どうやら心配なさそう。これからもずっと「0」が続くだろう。あまり面白くないが、まあ、クマノミを入れてしばらく、安定するまでは、まだしばらく毎日の計測を続けることにしよう。
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 05
41 日経過
極めて変化なし(と言う日本語もヘンだが。)
底砂の上のコケもLRの上の藻類も、機能と特に変わった感じはしない。まあ、そう急に変わったら、それはそれでその方が問題なのだが。
LRは多孔質なので、穴の中から何か出てこないかな。と期待していたのだが、今のところ何も出てこず。ヨコエビやコペポーダも現れない。まあ、まだもう少し時間が掛かるだろう。そのうちヨコエビやコペポーダは出てくるらに違いない。
それにしてもヤドカリさんたちのフンがすごい。太くて長くて、非常に立派。魚のフンよりよっぽど立派な感じだ。そのフンがLRの上にも底砂の上にもゴロゴロしている。その分、コケや藻類が減っているはずだから、頑張って欲しいものだ。
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 06
42 日経過
本日夜10時ごろ、ちびクマ2匹を30cm水槽に導入。1時間30分ほど経過して、特に問題なく、元気な様子。子供部屋のちびクマ水槽ではもうとっくに真っ暗な時間だが、30cm水槽はリビングに置いてあるのでまだ明るい。寝られなくてちょっと可哀想だが、まあすぐ慣れるだろう。
ちびクマ2匹は両方ともイレギュラーバンド。1匹はお尻の第3ラインがほとんどなく、1匹は頭の第1ラインが途中までで、カチューシャみたいになっているヤツ。こいつら2匹はずっと家に残しておこうと思って、里親さんにもお譲りしなかったんだ(^_^ゞ。

今日はちびクマを導入の予定だったので、朝も夜も給餌せず。NO2、NO3にも変化なし。本当はちょっと水温が高すぎる(29℃)のだが、まあ、クマノミだけなら問題ない。イソギンを入れるまでには子供部屋に移動させよう。

ところで、最近少し底砂に「茶ゴケ」が出て来た。「緑ゴケ」が出ている時には出てこなかったのだが、やはり「緑ゴケ」がなくなったお陰で生える事が出来る環境が整ったのだろう。今まで、サンゴ砂が真っ白な上に鮮やかな「緑ゴケ」が却って毒々しい感じだったが、茶ゴケが生えてくると少し落ち着いた感じになるだろう。良かった。(と言うのも妙な感じだが…笑)
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 07
43 日経過
「ちびクマ」導入後1日経過。特に変わったことはなし。
と、言いたいところだが、実は若干、NO2、NO3の試験紙に反応がある。それでも最低レベルまでにも色づかないが、昨日まで、全く反応がない感じだったのが、すこーし、色がついた感じがする。今日、調子に乗って餌を沢山上げたからなあ。まだ硝化細菌が追いついていなかったかも。反省。
それでもまあ、はっきりと比色出来るほどに色づいているわけではないので、問題はないだろう。それにもうひとつ。今までは朝起きた時と夜、NO2、NO3の測定後に水槽に給餌していたが、昨日からは「ちびクマ」が入ったから、給餌と測定のタイミングもずれている。今日は朝起きた時とまた夕方、7時ごろ給仕して、それから4時間ほどでの測定なので、特にNO2の値などは異なってくる可能性があるのではないか。まあ、明日以降、どうなるか注目してみよう。
それから、やはりはっきりと、底砂が茶色になってきている。あと数日したらガラス面にも「茶ゴケ」が生えて来て、そうしたらシッタカ探検隊の出動だ。でも「茶ゴケ」の写真も撮っておきたいから、少し放って置こうかな。ま、しばらく様子を見て、考えよう。これからはあまり記入する話題もなくなるはずだし。(なくなってくれないと困るんだよね…苦笑)
0 mg/L
0 mg/L
2004 3 08
44 日経過
NO2、NO3がいきなり再上昇。なぜだろう?やはり給餌量が多すぎるのか?それとも「ヨウ素殺菌ペレット」の悪影響?よく分からない。確かに給餌量は増えていると思う。水流の関係で入れた餌がすぐ沈んでしまうので、残餌も多く、沢山食べさせたいと思うと給餌量が増えてしまうのだ。
しかしここへ来てまたNO2の増加とは頭が痛い。まあクマノミだから問題はないと思うが、中々試験紙を手放せないなあ。参ったねぇ…(^_^;;。ちょっと調子に乗っていたかなあ。やはり小型水槽はちょっとしたことで濾過のバランスが崩れやすいのだろう。十分承知しているつもりでいたが、やはり中々、難しいなあ。
ところで、「茶ゴケ」は順調に(?)増加。ガラス面にも着いて来た。しばらく様子を見て、NO2などが出なくなったら、シッタカ探検隊の投入も考えよう。
2.5 mg/L

25 mg/L

2004 3 09
45 日経過
NO2、NO3とも依然、若干上昇。うーん、中々上手く行かないなあ。やはり生体も急に増えたし、給餌も増えたし、少し急ぎすぎたかな。明日からは夜の給餌を休んでみようか。
しかし、以前、30cmでクマノミを飼育していた時にはもっと沢山給仕していても大丈夫だったから、やはり水槽立ち上げ中の給餌量が少なかったのだろうか。そもそも生体が全くいなかったのだから、もっとバンバン、給仕しておけば良かった。そうすれば硝化細菌ももっと増えただろうに。NO2などのあたいを見ながら、もうしばらくは硝化細菌がもっと増えるのを待つ必要がありそうだ。
2.5 mg/L
25 mg/L

2004 3 10
46 日経過
本日は夜の給餌はなし。お陰でNO2の上昇はストップ。2.5mg/Lのレベルで収まっていれば、クマノミには問題ないだろう。もちろん、数日のうちにはまた0mg/Lまで下がってもらう前提だが。
しかし、NO2の値を見ながら給餌量の調整をしているのではスターターフィッシュを使っているのと変わらん。なんだかなー(苦笑)。
「茶ゴケ」がバリバリ。でもNO2も出ているのでシッタカ探検隊の出動は控える事にする。週末辺り、NO2が収まったら出動してもらおう。

水がかなり減ったので、500ml足し水。
2.5 mg/L

25 mg/L

2004 3 11
47 日経過
本日も夜の給餌なし。NO2、NO3はあまり変わらない感じ。NO2が出なくなるまでは、しばらくこのままだな。ちびクマはもうすっかり水槽にも慣れて、私が近づくと餌を欲しがって水面に出て来るので、餌をあげられないのはちょっと可哀想な感じはあるが、仕方がない。
しかし予想外に立上げに時間がかかっているなあ…。困ったもんだ。最初はフィルターバッグをつけずに、餌も大量に投入しておけば、もっと早く立ち上がったかもしれない。反省。
もしこれを観て同じようにやろうと思う人がいたら、是非、そうして立ち上げて下さい。

底砂は茶色と緑が混じっていい感じになってきた。あんまり綺麗な緑色も不自然だからね。落ち着いてきた感じだ。(ガラス面のコケはひどくなってきたけど…苦笑)
2.5 mg/L

25 mg/L
2004 3 12
48 日経過
NO2、NO3が下がってきた。ちょっと安心。また少しずつ、餌を増やしていこう。
今日は久しぶりの友人との飲み会があったので、まだ酔っ払っていてヘロヘロ。今日はこれだけ(苦笑)。
0.5 mg/L
10 mg/L

2004 3 13
49 日経過
NO2、NO3はほとんど検出されなくなった。共に「0」としておいても良いのだが、まだ僅かに色が出るので、一応、0.5mg/L(−)と、10mg/L(−)にしておこう。明日には共に「0」になるだろう。8日にNO2、NO3が上がった時に、週末くらいにはまた下がるのでは?と予想(期待かな?笑)していたが、だいたい予想通りだ。実は今日からまた1日2回給餌に戻していて、朝も夜も結構たっぷり、餌を与えた。NO2、NO3の値を気にしていたのだが、順調なようである。明日、またNO2、NO3の値を測ったら、今度はコケ掃除のためにシッタカを投入しよう。どれくらいで綺麗にしてくれるか、それも楽しみだ。
0.5 mg/L

10 mg/L

2004 3 14
50 日経過
NO2、NO3は昨日と同程度。もしかしたら少し濃くなっているかもしれない。スコーンと「0」にならないのは気に入らないが、調子に乗って給餌量を増やしているからだろう。まだしばらくは、上がったり下がったりしても良い。その方がこの飼育記録を見ている人も面白いだろうし(爆)。
ちびクマ連中はとにかく良く食う。今はほとんど1粒ずつ、人工餌を手渡ししている感じだが、いくらでも食べるから、そのうちお腹がパンパンに膨らむ。それが面白くて、ついつい、与えてしまうのだ。「三百ミリ」の「実践編」では、「できるだ少なく」な〜んて書いておきながら、自分はこの調子。ちょっと反省しよ(^_^ゞ。

昼、コケ取り貝を4匹、投入。いずれも殻幅1.5cmくらいの小型の貝で、コシダカガンカラとクボガイ、クマノコガイ×2(だと思う。多分…(^_^;;)。早速茶ゴケを食べ始めてはいるが、なにせコケの量がすごいから、生半なことではない。がんばれよ〜、シッタカ探検隊!
でも夜見ると、どうも皆さん、まずライブロック地方から探検を開始されている模様。ホントはガラス面から探検してほしかったのだが…(苦笑)。ま、仕方ないか。そのうちどうにかなるだろう。

それから、本日、ガラス面に沢山のコペポーダがついているのを発見。ようやくLRを入れた効果(?)を実感する。少しずんぐりむっくりしたタイプで、メイン水槽で時々見るものとは違う様子。LRを入れたんだから、コペポーダくらい、出てこないとねえ。ホントはもう少し、良い者もできて欲しいのだが…。

最後に、また水が減ったので、200ml、真水を補充。昨日、今日と、メイン水槽の水もよく減った。きっと空気が乾燥していたのだろう。水槽の水の減り具合で湿度が分かるのは、マリンアクアリストくらいのものだろうな(笑)。分かったところで何の役にも立たないけどね。

0.5 mg/L

10 mg/L

2004 3 15
51 日経過
NO2、NO3が再々上昇(^_^;;。
またやっちゃった。って感じ。少し給餌が多すぎたのだろう。また夜の給餌は止めよう。まだしばらくこんな感じで行ったり来たりするのかなあ。中々安定しない。成績悪いなあ…(苦笑)。
まあでも、少しずつNO2の値を上げながら、硝化細菌を増やして、大抵の給餌では大丈夫なレベルにまで持っていかないといけない。頑張ろ。とほほ…(^_^;;

しかし、良く考えてみると、NO2、NO3が上昇したのは、昨日投入したシッタカの影響もあるのかもしれない。わずか1日ばかりの事だが、コケがかなり減った。決して全てシッタカが食べた訳ではないのだが、ガラス面から剥がされた影響で光線の当り方が変わり、死んで溶けてしまうコケも出てくるだろう。ところが全く換水はしていなかったわけだから、水槽内で「コケ」の形で定着していた窒素が、何らかの形で飼育水の中に戻った可能性も考えられる。餌を沢山あげ過ぎたことと、コケが溶けた(?)こと、そのWパンチでNO2が上がったのかな、と思う。水槽のサイズが小さいから、そのような影響もダイレクトに出る。超小型水槽の難しくて、面白いところだろう。
0.5 mg/L

10 mg/L

2004 3 16
52 日経過
基本的には昨日と大差なし。試薬は少し濃くなったような気もする、という程度。またしばらくはこんな感じで続くのだろう。仕方が無い。諦めた。
最近、底砂の様子がずいぶん変わってきた。最初の緑ゴケはすっかり減って、立上げ当初より綺麗なくらいだ。この辺りの変化が、NO2、NO3にも影響を与えていると思う。
しかし、当初の予定では、今ごろはもう、この「立上げ記録」も終了している予定だったのだが…(^_^;;。まだ当分、続きそうだ。2ヶ月を超えるかもしれない。全く自慢できないなあ…。参った(苦笑)。
2.5 mg/L

25 mg/L

2004 3 17
53 日経過
今日は夕方まで会社で暇こいてたのだが、急にトラブルが起きて(しかも3件同時…(^^;;)、自宅に帰ったのは午前1時を回ってしまった。頼むぜ、どうせなら昼間、トラブッてくれ。
それは、ともかく、帰宅して飯を食って計測。NO2は昨日より若干、薄くなった。NO3は、昨日と同様。またちょっと、給餌強化しようかなあ(笑)。現状では濾過能力のバッファが極めて小さいので、もう少しバクテリアを沢山育てておかないと安心できない。そのためにはNO2のレベルが高いのには目をつぶって、給餌を増やすしかないんだよね。でも生体がいない時のように思い切った事は出来ないので、少しずつ、少しずつ、めんどくさいなあ…(苦笑)。

ところで最近、底砂が非常に綺麗になってきている。ヤドカリとシッタカのお陰。すごいなあ。この底砂を見ていると、立上げ当初の緑ゴケがべったりとした状態がいかに異常であったかということを、今更ながらに思い知る。やれやれ、やはり手を抜いてはいけないという事だなあ。
0.5 mg/L

25 mg/L

2004 3 18
54 日経過
NO2、NO3が下降。
でもまだバクテリアの絶対量が足りないはずだから、また明日以降、また少し給餌量を増やして、NO2レベルを高めてしまおう。この際、立上げに時間がかかるのは諦めた。それより現状では、多分、バッファが小さすぎるから、バクテリアのか量を増やして、過給餌にも対応できるようにしたい。
それでも週末にはまた、家を留守にする用事があるので、その「お休み」も入るしね。
0.5 mg/L
10 mg/L
2004 3 19
55 日経過
NO2、NO3は三度、ほとんど検出されなくなった。
本日は朝、たっぷり餌を上げて、夕方の給餌も再開するよう、妻に頼んでおいたのだが、妻は忘れたらしい。文句を言いたいのだが、また何か言うと怒るからなあ…(苦笑)。
明日の夜は家にいないので、給餌量を上げる事が出来ない。もう少し高いレベルに維持しておきたかったのだが…。それなら今日は比較的、早く帰宅できたのだから、帰宅してから給餌しておけば良かった。しかし、今の時間(午後11時すぎ)となっては仕方ない。諦めるしかない。
明日は家を留守にする事もあり、足し水300mlを注いだ。
0.5 mg/L

10 mg/L
2004 3 20
56 日経過
家を留守にしたため、観察&計測せず。
mg/L
mg/L
2004 3 21
57 日経過
NO2は真っ白。昨日の朝、給餌したきりで、まる1日半、窒素の供給が無いのだから、まあ「0」で当然。試験紙に色がついていたら、かなり嫌な気分になるだろう。その点は一安心。しかし本当はまだ少し、安全圏内でNO2レベルを上げておきたかったので、明日からまた、せっせと給餌することにしよう。明日の夜はまた、NO2レベルが上がるかな。

ところで、今日は本当は早めに帰って、NO2とNO3の試験紙を買うつもりでいたのだが、東名高速道路が渋滞で、いつも試験紙を買うショップの営業時間に間に合わなかった。他所の店で買うよりも、2/3くらいの値段で買えるのだ。しかし、もうあと4日分くらいしか残っていない。他所で買うと思うと、ゆーうつ。本当は今ごろは、もうすっかり水槽が立ち上がって、試験紙なんか使わないつもりでいたからなあ…。まあ仕方が無い。どこかで高い試験紙を買うか…(苦)。
0 mg/L
10 mg/L
2004 3 22
58 日経過
NO2はまた真っ白。今日は朝もたっぷり餌を上げて、夕方、奥さんもちゃんと餌をあげてくれたのだが(笑)、NO2は出ていない。うれしいなあ〜(^_^)。でもまだ油断は禁物だけどね。
それでももうすぐ、まるまる2ヶ月。やっぱり2ヶ月経つとなんだかんだ、水槽も立ち上がるものなんだなあ。(←と、言うのも何か無責任な感じだが…笑)。
底砂は緑ゴケも茶ゴケも減って、本当に綺麗になってきた。LRの藻類もすっかりなくなって、ヤドカリとシッタカの生物兵器たちが大活躍したお陰か、それともやはり濾過が安定するとコケが減るのか。この1ヶ月は全く人工的な掃除はしていないのだが、後は前面ガラスの一部に残っているだけだ。どうせなら、シッタカも入れずに放っておいたらどうなったのだろう。ちょっと興味はある。それでもまた、新しい水槽を立ち上げるのは面倒臭くてイヤだけど(笑)。
ところで、そのヤドカリの一匹(サンゴヨコバサミ)が昨夜、脱皮したらしく、脱皮殻が水槽の奥に転がっていた。毎度のことながら、びっくりする。心臓に悪いよなあ。どうせなら脱皮殻はバラバラにして欲しいものだ(苦笑)。
0 mg/L
10 mg/L
2004 3 23
59 日経過
NO2に変化なし。NO3は少し上がっている気がするので、10mg/L(+)にしておこう。といっても、昨日から大幅に上がった、という訳ではない。それよりもNO2が安定しているのが嬉しいな。
しかし、NO2レベルが「0」になると、とたんに書くことが無くなる。ま、その方が良いんだけどね(^_^;;。
足し水300ml/L注入。

就寝前、歯を磨いていたら、妻が「水槽からパチパチと電気の音がする」と言う。しかし蛍光灯は電源部分からタイマーで切断されているから、電気の音がするはずはない。水槽を確認したら、OT-45のインペラー部分にシッタカが迷い込んで、音を出しているのだった。
実はこれ、良くある。困ったものだ。さっそく割り箸で取り出した。今までこれでポンプがストップしたことはないが、下手をすればそういう可能性もないではない。シッタカ探検隊は苔取りには優秀だが、時々、探検して欲しくない場所まで探検に出かけてしまう。このことへの注意も必要だな。
0 mg/L
10 mg/L

2004 3 24
60 日経過
本日で60日。まる2月経過。
NO2は全く検出されず。NO3は10mg/L(+)。水槽の状況に特段の変化なし。茶ゴケが消えて、水槽のガラス面にメイン水槽と同じような、小さな緑ゴケがつき始めている。いよいよ濾過が安定してきた感じ。
正直に言って予想外に苦戦した立上げだったが、これでほぼ、立上げ初期の過程は終了したと考えてよいだろう。もちろん、濾過が本当に安定するまでには、まだあと半年近く掛かる可能性がある。万全の状態ではないが、最初のハードルは越えた感じがする。
ちょうど潮回りも良くなってきたので、次はイソギンの導入を考えよう。GWが終るまでには、近所の磯でサンゴイソギンを採集する予定。イソギンも上手く飼えるといいなあ。
0 mg/L
10 mg/L

 

「 立ち上げ記録[3] 〜61日から157日まで〜 」につづく

 

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