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カクレクマノミ繁殖ノウハウ集 [2]

卵の産ませ方

 

クマノミが2匹、仲良く暮らしているだけでは、
中々、卵を生むまでに至らないかもしれません。
ただの「同居人」で、本当の「夫婦」になっていないかもしれないからです。
その場合には、2つのことを試します。

 

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1.「スイートホーム」作戦
 

まず始めに試みるのは、大き目のイソギンチャクを入れて、安心な「スイートホーム」を作ってあげることです。

我が家のクマノミも、小さなサンゴイソギンチャクに同居していた時は、全く産卵する様子はありませんでした。
それがやや大きめ(と言っても直径20cmくらいですが)のハタゴイソギンチャクを入れたとたん、繁殖行動を開始しました。
それだけではなくて、単にオスがようやく成熟しただけの事かも知れませんが、やはり、落ち着ける「家」が、あった方が良いようです。

ただしイソギンチャクなしで卵を産むことも珍しくはないようですので、イソギンチャクが必ず必要、というわけではありません。

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2.「栄養強化」作戦
 

次に試みるのは、栄養価の高い餌を与えて、親の栄養状態を良くする事です。

普段の飼育では、水の汚れなどを考えて、人工乾燥餌を控えめに与える方がほとんどでしょう。
「人工乾燥餌では卵を産まない」ということはないのですが、給餌の回数を増やしたり、たまには魚卵など、栄養価の高い生の餌を与えてみたりして下さい。
普段とは違う餌を食べることも、何かの刺激になるかもしれません。

また、親の栄養状態が良くないと、卵の状態も良くありませんから、良質な卵を産んでもらうためにも、親は栄養満点で、たっぷりと太らせていることが必要です。
この卵の栄養状態の良し悪しが、後になって稚魚の生存率に影響を与えるそうです。

ただ、この場合はもちろん、こまめな水質チェックは忘れないで下さいね。

なお一般的に、餌は1種類のものをずっと与え続けるよりも、何種類かを混ぜたり、時々銘柄を変えたりして、様々な栄養を摂取出来る様にした方が良いと言われています。
クマノミも人間も一緒ですね。

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