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磯採集の持ち物

 

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磯採集に行くからといって、特別な準備はいりません。
子供の頃、夏休みに、海へ遊びに行った時のことを思い出して、
同じような準備をすれば良いのです。

それでもいくつか、用意しておくと良いものがありますので、
それらを中心に、磯採集の持ち物をリストアップしておきます。

 

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私が採集に持って行く道具の一部です。

上段の左端が「箱メガネ」、その右は釣具屋で購入したタモ網、
中央はレースのカーテン生地を使って自作した手網です。
その左は100円ショップで購入したタモ網の柄を短く切って手網に改造したもの、
上段の右端はやはり100円ショップで購入したペットボトル洗浄用ブラシの毛を
短く刈り込んで作った「追い出し棒」です。

下段の左端はワイヤ−ハンガーと釣具屋で売っている“エビとかし網”で作った自作の手網、
その左側3つの網はいずれも、金魚用の網です。
場所に合わせて使うため、色々なサイズの網を用意しています。

身につけるもの
  Tシャツ等、 水中で着る物 例え真夏の時期でも、水着だけで採集をするのはお勧めしません。日焼けや怪我を防ぐために、Tシャツ1枚でも構いません。必ず何かを着るようにして下さい。
サーファーが着用する「ラッシュガード(タッパー)」等を着用すると、より良いと思います。
  マリンシューズ 採集の際にビーチサンダルは滑りやすく、脱げやすいので、危険です。長靴も歩きにくいですし、結局濡れてしまいます。 それよりは最初から濡れても良い「マリンシューズ」や「マリンブーツ」を用意しましょう。
最近は靴の安売りショップなどで、非常に安価に販売されています。
  ビニールポンチョ
(ウインドブレーカー)
夏場でも天気の良くない日に風が吹いたりすると、寒さを感じることがあります(沖縄でも)。
まして春や秋の採集であれば、“風よけ”は欠かせません。うっかり忘れると風邪を引くことになりますから、忘れないで用意して下さい。
単純にウインドブレーカーでも良いのですが、下半身が寒いので、雨の日のサッカー観戦に使うようなポンチョやレインコートなどがあると重宝します。
  汚れても良い トレーナー これも防寒のためです。
海から上がって身体を拭いたら、濡れたものを脱ぎ、トレーナーなどに着替えて暖を取るようにしましょう。
  手袋(軍手など) 実は私自身は採集のときもダイビングの時も、手袋(ダイビンググローブ)などは使用しません。
しかし磯の岩は尖っていますし、貝殻などで手を切る事も良くあります。慣れていない人はやはり、最低、軍手などで、手を保護しておきましょう。
  スポーツタオル
(プラセーム)
濡れた身体を拭くのにバスタオルなどを持って行くのも良いですが、嵩張ります。その点、スポーツ用品店の競泳コーナーなどで売っているスポーツタオルを1枚持って行くと、濡れた後でも何回でも使え、しかも小型で給水力抜群ですから、とても便利です。
実はカー用品店で売っている窓拭き用などの「プラセーム」も同じ素材なので、こちらを使っても構いません。(カー用品の方が安価ですが、薄いので、若干、給水力が劣ります。)
私はいつも、車の中にバスタオルを置いておき、磯ではもっぱらスポーツタオルを使います。バスタオルはいよいよ家に帰る時のために取っておくのです。
  ウェットスーツ ちょっと本格的な感じになってしまいますが、やはりウェットスーツを着ると、非常に快適に採集をすることが出来ます。真夏でも長い間水に浸かっていれば、やはり身体が冷えますから、ウェットスーツは大変ありがたく感じると思います。
最近はスポーツ用品店などで、1万円程度で販売されていることもありますから、ひとつ買っておいても損はしないように思います。
         
採集の道具
  特別な網を買う必要はありません。私などは100円ショップで購入した網も使っています。
ただし、網の大きさや柄の長さが違う網を沢山持って行くと、様々な“獲物”に対応できるでしょう。 私は通常、柄の長い網を2本、その柄を切って短くしたものを2本、金魚屋さんでお馴染みの小型の網を3〜4本、持っていきます。 100円ショップで買った網も使えば、釣具屋で買った高い網(5000円もした)も使えば、自作の網も使いますが、一番多いのは結局、100円ショップで買った網の取っ手を短く切ったものと、ワイヤーハンガーとレースの布地で作った自作の網でしょうか。
通常は柄の短いものを使うことが多いですが、遠い場所は柄の長い網で、エビなどは金魚の網で、狙います。
  箱メガネ 「アクアスコープ」とか「タコメガネ」という商品名で売られています。釣具屋さんやホームセンターなどで購入することが出来ます。
以前は木の枠にガラスを嵌めていたらしいですが、今はプラスチックの円筒の、底の部分を透明にしたものに取っ手を付けたようなものが一般的です。
これがないと水面が反射して、水の中が良く見えません。ただし、箱メガネを片手でおさえなければなりませんので、両手を使うことが出来ませんから、私としては↓の、水中マスクとスノーケルの使用をお勧めします。
  水中マスク(水中メガネ)と スノーケルのセット スキンダイビング・スノーケリングの際に使用する、水中マスク(水中メガネ)とスノーケルです。ダイビングショップで売っているものを買わなくても、釣具屋さんやホームセンターでも、安価なものを買えます。
↑の箱メガネと違って、両手が自由になりますので、非常に採集がしやすくなります。ただし顔が濡れますし、ほとんど全身を水の中に入れることになりますから、泳げない人には向きません。(採集をきっかけに、スノーケリングにチャレンジするのも良いと思いますが…笑)
  プラケース 最近は100円ショップで小ぶりの良いものを売っています。採集した魚を観察するのに欠かせません。
海水魚を飼育する間には、新しい魚の水合わせに用いたり、一時的な隔離に使ったり、何かと便利なものですから、100円ショップで1つ、2つ、買っておくと良いでしょう。鑑賞魚店にはもっと値段の高いものを売っていますが、100円のもので十分ですよ。
簡単にフタを開け閉めできるので、採集の際に一時的に魚を入れておくのにも使えます。フタの部分はメッシュ構造なので、このプラケースに入れて海中に沈めておけば、魚が酸欠になることもありません。たった100円なのに、用途は無限大です。
  フタ付きバケツ 釣具屋さんで売っています。サイズが沢山あるので、いくつか組み合わせて買っておくと便利です。
小さなものは磯採集の時に常に持ち運んで採った魚を入れておき、大きいものは採集した魚を自宅に持ちかえるま出のストック用に、また自宅までの運搬用に、と、様々な用途が考えられます。フタを締めてしまえば倒しても水が漏れません(少しだけにじむ事はありますが)から、車の中に入れても安心です。 魚が取れなかったら…。濡れた衣類などを入れて持ち帰るのにも便利ですね(^_^;;。
  電池式エアポンプ いわゆる「ブクブク」です。電気で作動するものを釣具店で売っています。何千円もする高いものを買う必要はありません。安売りを待てば、1,000円しないで購入することも出来るでしょう。
必ず必要という訳ではありませんが、海岸で採集した生物をストックしておく時や、車で長時間移動する際などに「ブクブク」をセットしておくと、生体も健康に過ごせると思います。
  ワイヤーハンガー
(追い出し棒)
私は磯に行く時に、クリーニング屋さんでもらえるワイヤーハンガーを分解したものをひとつ、持っていきます。何に使うかというと、ガンカゼ(刺の長い、刺されると痛いウニ)など、素手で触れない生き物を動かしたり、岩と岩の間の細い隙間をつついたりするのに使うのです。
別に単に長い棒があれば良いのではないかと思われるかもしれませんが、棒でつついたくらいではガンカゼは動きません。それよりはハンガーの丸い部分で引っ掛けてやれば、上手に動かす事が出来ます。また岩の隙間はまっすくではありませんから、少し曲げたり伸ばしたり出来る針金状のものは、とても便利なのです。岩の奥の方からワイヤーハンガーを使って、網の届く範囲までエビを誘い出す事なども出来ますよ。

なお、狭い隙間に逃げた魚を追い出すための「追い出し棒」として、ペットボトルを洗うためのブラシなどを使うこともあります。これも100円ショップで飼えますから、用意しておいても良いですね。
  ウォータータンク これも100円ショップで折り畳み式のものを売っています。5Lでも10Lでも良いと思います。これに海水を汲んで、持ち帰るのです。
持ちかえった海水は、自宅の水槽に入れても構いませんし、もし移動(輸送)が長時間罹るなら、時々、採集した魚の入っているバケツなどの水を入れ替えてあげれば、長時間の移動でも魚の元気を保つことが出来ます。 100円ショップのものなら折り畳みでかさばりませんし、軽いし、ひとつ持っておいて損はしません。
  ろうと(じょうご) ウォータータンクに海水を入れる時に使うものです。ウォータータンクを持っていかないのなら要りません。もちろん、100円ショップで買います。
が、これも海水魚を飼育していると、何かと便利なんですよね。バケツの水をタンクに移すとか、そういうシチュエーションがけっこうあります。ですからやはりひとつ、買っておくと便利です。(どうせ100円ショップに行くしね…笑)。
  防水ライト 防水の懐中電灯です。ホームセンターなどでも売っています。
特に無くても構いませんが、岩陰を観察するときなどにひとつあると便利だと思います。
不用意に照らすと、魚もエビも逃げてしまいますけどね(笑)。
  メッシュバッグ やはりダイビング用品店などで販売しています。マスク&スノーケルなど、水に濡れる採集道具を入れておくのに便利です。
別にメッシュバッグでなくても良いのですが、普通のバッグでは濡れると重いし、乾かないし、ビニール袋に濡れものを入れておいたのでは、水が切れずに重くなります。高価なブランドものを買う必要はありませんが、安い物を一つ買っておくと良いと思います。釣具屋さんで売っている「エビ溶かし網」の大きな物でも構いません。
         
あると便利なもの
  携帯用図鑑 なくても困りはしませんが、有れば非常に楽しめます。 「磯の生き物」とか、「海岸生物」とか、魚から無脊椎動物、果ては海藻や海草の類まで、1冊の中に掲載されているものもありますから、本屋さんに行って、お気に入りの図鑑を見つけましょう。 出来ればイラストのものよりも、生態写真(生きている魚などの姿をそのまま、撮影した写真)を使った図鑑の方が、結局は分かりやすく、使いやすいと思います。
  携帯電話 磯採集の必需品という訳ではないのですが、安全確保のためにも携帯電話を持っていくと良いでしょう。最近はジェットスキーヤーなども防水ケースに入れた携帯電話を持っていくそうです。
  サンシェード 「サンシェード」とか「ビーチテント」と呼ばれるもの。夏の海水浴シーズンに、ホームセンターで売っています。ひとつあると非常に便利です。
         
飲料/食品
  暖かい飲み物 夏場でも風が吹いたりすると、意外に寒いものです。ましてや天気の悪い日、春・秋などには、暖かい飲み物があると、非常に楽しめます。ステンレスボトルなどの、保温できる水筒に入れて持っていくと良いでしょう。
冷たい飲み物を用意する方が多いと思うのですが、時には暖かい飲み物の方が、ありがたかったりします。以前採集に行った時には、浜辺で豚汁を作ったり、甘酒を作ったりして飲んだ事がありましたが、とても美味しかったですよ。
  甘いお菓子 ダイビングで海からエキジットした後、麦茶のような飲み物と、アメなどをもらう事があります。これが美味しいんです。やはり口の中にも塩分でたまるのでしょうか。甘い物がすごく嬉しいんですね。
採集の時にも、私はすっかり海に浸かってしまいますから、やはり甘いものがあると嬉しくなります。小さなアメなどを持っていくと良いと思いますよ。

 

 

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