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低比重治療について
トンヌラ
2005-10-23 00:21
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みなさん、こんばんは。
別スレで低比重の話が出ているのですが、私は個人的にひとつ謎があるので新スレを立てて質問をさせてください。
まず、これまでの経緯を書きます。
私が低比重治療と思っているのは、
「飼育水を真水でゆっくり薄めていき、その他の条件はそのままで、比重だけを1.009に固定して白点が目視できなくなるまで平常通り飼育する方法」です。
次に、私が白点病だと思っている白点病は、
「魚の体表に現れる、蛍光灯の下ではかなり明るく光る非常に小さな白い点で、数時間たつと消えてしまい、昼よりも夜間に圧倒的に多く現れる。
魚は嫌がって体をこすり付ける動作を繰り返すが、その程度ではがれることは少なく、4〜5日周期でだんだん増えていくものの、魚がすぐに死ぬことはなく、放っておくと1ヶ月以上も増減をくり返す」というものです。
そして私が行った低比重治療は、これまで飼育してきた10匹の雑食性チョウチョウウオのうち8匹にこれを施し、その8匹すべてに白点消滅の効果が見られました。
現在はこのうち5匹が生存し、2つの水槽で1年前後は見た目上再発もしていませんので、治療は成功だったと思っています。
次は死んだ3匹です。
1匹目はフウライチョウ(4cm)です。
この魚は白点罹患と同時に、エラ病(首振り口パク)の症状を呈していました。
低比重治療中に突然視覚、平衡感覚をなくし拒食、回復せず落ちました。エラに何らかの寄生があったと推測しています。
2匹目はシチセンチョウ(8cm)です。
この魚は唯一の成魚でありかつ購入魚、計3度の低比重治療に耐えたのですが、別水槽に入れたとたん、「ヒレの曇りと光らない白点」に見舞われ、低比重治療を施したにもかかわらず悪化、5日ほどで急死しました。
3匹目はハタタテダイ(4cm)です。
通常飼育に戻して4ヵ月後に突然拒食、次の日に落ちました。外見上の変化が見られなかったので死因はわかりません。
問題にしたいのは2匹目のシチセンチョウの病気です。
「ヒレの曇りと光らない白点」は、この後購入魚のニジハギ(4cm)でも経験し、やはり低比重治療の効果がなく死亡しました。
この白点は点滅し、魚が痒がるのは似ているものの、やや暗く、昼夜関係なく出ては消えます。白点より先にヒレの曇りが出ることと、体色が白く抜けるのも前のノーマル白点と異なります。
さらに低比重が無効で、進行が速く、あっという間に死んでしまいます。
私はこの「ヒレの曇りと光らない白点」をウーディニウムだと思いたいのですが、飼育本にあるようにやや黄色がかっていたり、コショウをまぶした感じとは違うように思えて断定できません。
別種の白点病だとすると、低比重が効かないので、低比重治療をむやみに人に薦めることもできずに迷っていました。
このような、低比重の効かない「白点」についての情報がありましたら、教えていただきたいです。お願いします。
長くなってすみませんm(__)m
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[5247]
RE:低比重治療について
delphinus
2005-10-23 17:32
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トンヌラ様
こんばんわ。
>私はこの「ヒレの曇りと光らない白点」をウーディニウムだと思
>いたいのですが、飼育本にあるようにやや黄色がかっていたり、
>コショウをまぶした感じとは違うように思えて断定できません。
私もこれはウーディニゥム病だと思います。ウーディニウムの栄養体は「whitish yellow spots」と表記されることが多いのですが、私の知る限りでは「white」にしか見えない場合が多いです。
(私の経験でもそうですし、本に掲載される写真も同じです)
ウーディニゥムは「Marine Velvet Disease」と呼ばれるように、進行すると体表全体がグレーの霞がかかったような状態となります。ツブツブがはっきりわかる白点病とは明らかに違います。
そして、ウーディニウムはかつて「コーラルフィッシュ病」と呼ばれたほど危険な病気です(治療が難しい)。私自身、これまで何度もこの病気(と思われるもの)で大打撃を受けてきましたし、欧米の飼育書は、「病気」の項目の第一位にこちらを置いている場合がほとんどです。ただ、なぜか大型水槽での発生は少ない気がします。
従来は白点病とウーディニゥムとの違いはあまり気にする必要がありませんでした。白点病・ウーディニゥムの両方に効果がある硫酸銅を普通に使う人が多かったからです。古くは「ヒレの曇りが出たら硫酸銅を薄目に投入」というノウハウがありました。
なお、日本魚病学会では、病因となる鞭毛虫の新しい学名にちなんで、この病気は現在「アミルウージウニム症」と呼んでいるようです。
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[5248]
RE:低比重治療について
クロネコ
2005-10-23 17:45
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トンヌラさん、
相手が原虫の場合は、マジカルと併用すれば解決するよ〜
低比重だけでは駄目なケースもあると言う事です。
でも、突っ込みは無しね。ここまでです。
頑張って下さい。
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[5250]
RE:低比重治療について
箱福
2005-10-23 23:03
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トンヌラ様
>「魚の体表に現れる、蛍光灯の下ではかなり明るく光る非常に小
>さな白い点で、数時間たつと消えてしまい、昼よりも夜間に圧倒
>的に多く現れる。
白点虫もクラゲの傘?のように半透明だと思うのです。ですから、光線反射や当たり(射し)具合や見る角度で見え方が違うのではないかと思います。また、他のスレで放蕩息子さんも仰っていますが、白点として肉眼で確認できる状態にまでなると成熟して離脱目前と思って良いと思います。
>魚は嫌がって体をこすり付ける動作を繰り返すが、その程度では
>がれることは少なく、4〜5日周期でだんだん増えていくものの
>、魚がすぐに死ぬことはなく、放っておくと1ヶ月以上も増減を
>くり返す」というものです。
一度寄生されてしまいますと、体表が僅かでも傷付きますので二次三次寄生されると体表荒れも酷くなり寄生率が増して来るものと思います。
>そして私が行った低比重治療は、これまで飼育してきた10匹の
>雑食性チョウチョウウオのうち8匹にこれを施し、その8匹すべ
>てに白点消滅の効果が見られました。
ハコフグ、ヤッコ、チョウチョウウオを混泳させていますと、どの種類が先に寄生され(白点が現れ)先に寄生されなくなり完治が早いかが分かります。常にそれぞれの魚を観察していますと、採取や購入時の擦れや肌荒れが治り、体表保護粘膜が本来の正常な状態に戻るまでの日数(月日)がそれぞれ違う為に完治までの日数にでるものと思うのです。また、水槽中の白点虫の数にも関係していると思います。これは、ハコフグが寄生されているのにヤッコやチョウチョウウオは寄生されない状態を目にしますが、白点虫もシストから数百の仔虫がでてきても、全てが寄生できるものでも無く、数百の中の僅かな仔虫しか寄生できないのであれば、寄生保護粘膜が正常に戻りある程度防御できる状態なら、チョウチョウウオやヤッコも最小限の寄生のみで、白点虫の繁殖を押さえるだけの力を持っているのでは無いかと観察していて感じます。猛威を振るわれる状況というのは、水質悪化であったり擦れや保護粘膜がとれた状態の魚を入れた時が多いのですから、水槽内の白点虫が猛威を振るう前に保護粘膜が回復して防御できるようになれば、白点虫にも寄生され難い種類の魚同様に自然と白点虫も絶えてしまうのでは無いかと思います。その保護粘膜が正常にもどるまで、個体差や水質の状態の違いもあるかも知れませんが、ヤッコは1ヶ月、チョウチョウウオは2ヶ月くらいではないかと、観察しているそう推察します。
比重1、009で4ヶ月くらいで完治するなら、保護粘膜が正常に戻ってから、白点虫が繁殖力を失って自然消滅して絶えてしまうまで2ヶ月掛かるとも考えられるのですが如何でしょう。
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[5251]
RE:低比重治療について
箱福
2005-10-23 23:16
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トンヌラ様
>この白点は点滅し、魚が痒がるのは似ているものの、やや暗く、
>昼夜関係なく出ては消えます。白点より先にヒレの曇りが出るこ
>とと、体色が白く抜けるのも前のノーマル白点と異なります。
>さらに低比重が無効で、進行が速く、あっという間に死んでしま
>います。
白点が点滅するというのは、発光している訳ではないのですよね?。発光しているのでしょうか?。これも、私の考えとしては、光線の射し具合や乱反射、または寄生している間も蠢いていて光線が反射したり通してしまったりしているのでは無いかと思います。あとは、魚も体色を変えますので、それが影響しているのかも知れません。
>私はこの「ヒレの曇りと光らない白点」をウーディニウムだと思
>いたいのですが、飼育本にあるようにやや黄色がかっていたり、
>コショウをまぶした感じとは違うように思えて断定できません。
delphinusさんが仰る様にウーディニウムの可能性が高いのではないでしょうか。白点虫より寄生離脱が早いし、肌荒れも起こします。呼吸も異常に早く、目の瞳孔も丸みをおびて視線が定まらない様になるようです。寄生されたら進行が早く短命に終わります。
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[5252]
RE:低比重治療について
箱福
2005-10-23 23:34
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トンヌラ様
>2匹目はシチセンチョウ(8cm)です。
>この魚は唯一の成魚でありかつ購入魚、計3度の低比重治療に耐
>えたのですが、別水槽に入れたとたん、「ヒレの曇りと光らない
>白点」に見舞われ、低比重治療を施したにもかかわらず悪化、5
>日ほどで急死しました。
他の水槽に移した時にどのような手段で魚を移したかです。網で掬ったのなら当然、擦れができて体表保護粘膜もとれてしまい再寄生されます。体表を傷付けずに移しても水質が大幅に異なればpHショックのような状態になりやはり寄生されてしまうかも知れません。
>このような、低比重の効かない「白点」についての情報がありま
>したら、教えていただきたいです。お願いします。
ウロコを持つ魚でしたら、トンヌラさんが例に上げたような状態を主に確認できると思いますが、ハコフグですとそれ以外にも、棘の様に離脱するタイプ、ぽろりと剥がれるタイプ、体表に水泡ができてその中に数個の白点が確認できるタイプなど。丸い白点、楕円形の白点、これは寄生している角度なのか、そのものの形なのかは良く分かりませんが、症状の違う状況を確認しています。以上の症状や一緒に混泳している状況下での確認ですので、白点虫が数種存在するのか、単に寄生する魚の体表の体質に寄生する状態が違うだけなのかは良く分かりません。
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[5253]
RE:低比重治療について
箱福
2005-10-23 23:51
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トンヌラ様
>「飼育水を真水でゆっくり薄めていき、その他の条件はそのまま
>で、比重だけを1.009に固定して白点が目視できなくなるま
>で平常通り飼育する方法」です。
比重1、009というのは汽水魚飼育に該当するものですよね。この比重であれば、白点虫には寄生されます。ご自身でもお分かりになると思いますが、ネオベネデニアなどを淡水浴して一気に死滅してしまうようなものではなく、比重1、009の状態で数カ月飼育して行く過程で増減を繰り返しながらも徐々に寄生されなくなると言うものでしょうから、その比重でも白点虫が一気に絶滅しないで暫くは生きている訳ですから、その間、白点虫はその環境で順応でき事は明らかだと思います。
低比重も有効なのかも知れませんが?、保護粘膜の回復期間と重なるようにも思えるので、もう少し、色々試みて結果を見てみるのも良いのでは無いでしょうか?。
立続けにレスしてしまい申し訳ございませんでした。
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[5255]
「白点病」以外の「白点」の出る病気について
放蕩息子
2005-10-24 00:29
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>低比重の効かない「白点」についての情報
かどうかは分かりませんが、魚体に「白点」が現れる魚の病気(?)は、Cryptocaryon irritans の寄生による病気(海水性白点虫症)だけではないようです。
やはり、『魚介類の感染症・寄生虫病』(恒星社厚生閣, 2004.)からですが、
・魚体外表面の白点は粘液胞子虫のシストや Amyloodinium ocellatum(delphinusさんご紹介のウーディニゥム病の病原体である鞭毛虫)とも一見類似する。
と書かれています。その見分け方なんですが、同書には、
・直接検鏡すれば,白点虫では繊毛運動が確認されるので,これらとは容易に区別される.
と書かれているのですが、そもそも「直接検鏡」自体が素人には容易やないっちゅーねん!!(苦笑)。
それから、同書にはやはり、
・韓国や日本のヒラメ養殖で、より低温期に寄生する“白点虫”(らしきもの?)が報告されているが、この種は C.irritans とは別種の繊毛虫(分類未確定)によるものであること。
・世界中から白点虫の株を集めると、遺伝子や大きさ、発育速度に差が見られることから、C.irritans が4型に分類できるが、魚への侵襲力に差があるかどうか分からないこと。
などとも書かれています。さらに、C.irritans ではなくて、淡水の白点病( Ichthyophthirius multifiliis )に関してですが、
・病理変化は魚種間でより,むしろ同種でも個体間で差が大きかった.
などとも書かれていますから、これらをまとめると、
1.白点病と似た「白点」が現れる病気は、“本物(?)の白点病”以外にも沢山あり、まだ病原体の分類も確定していないものすらある。
2.仮に“本物(?)の白点病”だとしても、4つの型のいずれに属するかによって、症状や治療効果に差が出る場合があり得る。
3.さらに、全く同型の“本物(?)の白点病”であっても、魚種はもちろん、個体ごとに、症状や治療効果に大きな差が出る。
てなことではないでしょうか。(しかし、これでは結局、何ひとつ、確実なことは言えない感じですね(^_^;;。)
それでもまあ、実は私自身の、全く根拠のない感想ですが、我々が普段「白点病」として話題にしている魚の病気のうちの何割かは、実は C.irritans による“本物(?)の白点病”ではないんじゃないかと思っています。(全く根拠がありませんが、2〜3割は別の病気なんじゃないかなあ…。)
「あの方法が効いた」とか、「あの方法は効かない」とか、議論が分かれてしまう原因の何割かは、その、“白点病以外の白点の出る病気”と、“本物(?)の白点病”を混同してしまうところにもあるんじゃないかと思うんですけどねぇ…。
ちなみに、トンヌラさんが、
>私が白点病だと思っている白点病
の症状は、『魚介類の感染症・寄生虫病』で、 C.irritans による“本物(?)の白点病”として紹介されている病気の特徴に、非常に良く当てはまります。特に
>数時間たつと消えてしまい、昼よりも夜間に圧倒的に多く現れる。
というあたりは、白点虫の生活史を考えるとピッタリですね。
それから、低比重法についてですが、(別スレにも書きましたが)実験的には、比重を通常の半分くらい(1.016くらい)に落とすことによって、シストの大部分が崩壊したり、あるいは仔虫を産出する能力が失われることが確認されています。ただしこれはまた、すべてのシストが確実に崩壊したり、仔虫を産出する能力が失われるということではなく、箱福さんのおっしゃるように、一部のシストは生き残り、正常に発育を進めてしまうこともまた、確認されています。
ですから、低比重法もまた、いわば「一撃必殺」の方法とは言えませんね。
低比重法を採用することによって、白点虫の感染(再感染=再寄生)リスクは、確実に減らす(=遊出する白点仔虫の数を減少させる)ことは出来ると思うのですが、そのリスクを「0」にすることは出来ません。ですから、低比重と同時に、たとえば魚の体表粘膜が傷つけたなどのように、感染(再感染=再寄生)リスクを高めるようなことが行われたり、あるいは(ハコフグのように?)、元々体表粘膜が弱くて、白点虫の寄生に対する抵抗力の弱い魚の場合などには、感染(再感染=再寄生)が継続し、結局、「低比重法では効かなかった」ということも、十分に起こりえることだと思います。
要は、感染力と抵抗力のバランスということに尽きると思うのですが、いやあ全く、中々奥が深いですねぇ…(^_^;;。
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[5256]
白点と低比重
トンヌラ
2005-10-24 16:14
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delphinus様、クロネコ様、箱福様、放蕩息子様
ご回答ありがとうございます。m(__)m
まず、私の書き込みではこれ以後2種類の白点を区別して、「白点」「ウーディニウム?」と呼びます。
それから、私はUV殺菌灯を使用したことはありません。
>白点の点滅(ウーディニウム?の場合)
に関しては、肉眼で見えたり見えなかったりするという意味で、発光するという意味ではありません。
むしろ、普通の白点よりは色が薄かったように記憶しています。
表現が悪くてすみません。
箱福さんからの
>白点虫が猛威を振るう前に保護粘膜が回復して防御できるようになれば、白点虫にも寄生され難い種類の魚同様に自然と白点虫も絶えてしまうのでは無いかと思います。その保護粘膜が正常にもどるまで、個体差や水質の状態の違いもあるかも知れませんが、ヤッコは1ヶ月、チョウチョウウオは2ヶ月くらいではないか
ヤッコはこれまで3匹(ルリ、チリメン、ソメワケ)を、1年半くらい飼育して、混泳させるとチョウからの感染で白点にもかかりましたが、チョウと比べると耐性があり、たいていは原因となるチョウを隔離すれば1ヶ月以内で自力回復してくれました。
スパインチークの場合、白点の魚と混泳しても感染したことすらありません。
しかし、チョウにおいては例え、ヨウ素殺菌筒を2,3箇所回していても白点が減少した経験はありません。ただ、白点病にかかったままで様子を見たのは最長で1ヶ月です。それ以降はガマンしきれず低比重に移行していますので、チョウに関しては自然治癒の経験はありません。
低比重にすると遅くても1週間後には白点がはっきり減少するのを自覚できます。たいてい、1ヵ月後には肉眼では確認できなくなりますので、私の場合には安心できます。
ただ、消滅して10日くらいで比重を元に戻した結果再発した苦い経験もありますので、私の方法では最低でも2ヶ月の期間を保つ必要があると思います。
>白点虫が繁殖力を失って自然消滅して絶えてしまうまで2ヶ月掛かるとも考えられるのですが如何でしょう。
低比重の下では3ヶ月ほどで白点撲滅も可能だと思います。しかし、通常飼育(ヨウ素殺菌筒数本設置)で白点罹患のチョウチョウウオがいる水槽の白点撲滅は、私の場合できませんでした。
>他の水槽に移した時にどのような手段で魚を移したか(シチセンチョウ)
たぶん、手網を使ったと記憶しています。プラケースを使う方法を知ってはいますが、使い方が下手で、魚を水槽壁面で挟んでしまったり、飛び出させてしまったりしちゃいます。(・_・;)
それから、delphinusさんの
>なぜか大型水槽での発生は少ない気がします。
シチセンチョウ、ニジハギの両方とも36cmの小型水槽で、亜硝酸こそ出ていなかったものの、にわか仕立ての水槽でメインタンクのろ材を転用していました。
このことから、ウチのメインタンクには恐ろしい病気の元が潜んでいると考えられます。200リットルという水量に助けられているだけかもしれません。(大汗)
以来、「低比重は本水槽で行う」と決めています。
>その比重でも白点虫が一気に絶滅しないで暫くは生きている訳ですから、その間、白点虫はその環境で順応でき事は明らかだと思います。
そうですね。再発したときに、1回目より低比重の効き目が悪いように感じました。耐性が出てきているのかもしれません。
中途半端な治療を続けると恐ろしいことになるかもしれません。
ところで、お師匠様
>そもそも「直接検鏡」自体が素人には容易やないっちゅーねん
ホビー用の顕微鏡が未使用のまま、本棚の奥にしまってあることを看破なさいましたか(苦笑)
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[5265]
RE:白点と低比重
箱福
2005-10-24 21:57
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トンヌラ様
>しかし、チョウにおいては例え、ヨウ素殺菌筒を2,3箇所回し
>ていても白点が減少した経験はありません。ただ、白点病にかか
>ったままで様子を見たのは最長で1ヶ月です。それ以降はガマン
>しきれず低比重に移行していますので、チョウに関しては自然治
>癒の経験はありません。
少々ご質問したいのですが、トンヌラさんはヨウ素殺菌で駆虫している時に新しい魚を足していませんか?。定期的にヨウ素殺菌カプセルを強く振りながら水道水で洗浄していましたか?。
確か?パワーヘッドが1700でしかでしょうか?。これも、強めの水流を循環させると良いのですが、強すぎても結合できないのかも知れません。私は1400以上のパワーヘッドを使った事がありません。私も場合は全く寄生されなくなるのに2ヶ月くらい掛かりますが、その間、僅かでも日に日に減って行くのが分かりました。
>低比重にすると遅くても1週間後には白点がはっきり減少するの
>を自覚できます。たいてい、1ヵ月後には肉眼では確認できなく
>なりますので、私の場合には安心できます。
>ただ、消滅して10日くらいで比重を元に戻した結果再発した苦
>い経験もありますので、私の方法では最低でも2ヶ月の期間を保
>つ必要があると思います。
>>白点虫が繁殖力を失って自然消滅して絶えてしまうまで2ヶ月
>掛かるとも考えられるのですが如何でしょう。
>低比重の下では3ヶ月ほどで白点撲滅も可能だと思います。しか
>し、通常飼育(ヨウ素殺菌筒数本設置)で白点罹患のチョウチョ
>ウウオがいる水槽の白点撲滅は、私の場合できませんでした。
>>他の水槽に移した時にどのような手段で魚を移したか(シチセ
>ンチョウ)
私も今年の4月9日にシチセンチョウチョウウオを迎え入れてコンゴウフグ4匹、ラクダハコフグ2匹居た水槽に入れまして、ヨウ素殺菌筒で駆虫して現在は完治して全く寄生されなくなりました。シチセンは三度の拒食をして骨皮になりましたが、復活して現在は肉圧にあるまで健康体になり、すばしっこくなり中々写真も取れない状態です。
>たぶん、手網を使ったと記憶しています。プラケースを使う方法
>を知ってはいますが、使い方が下手で、魚を水槽壁面で挟んでし
>まったり、飛び出させてしまったりしちゃいます。(・_・;)
>
再発したのはそれが原因だと思います。
低比重で完治させるだけの力量があるのであれば、それはそれで良い事だと思います。ただ、公の場で皆様に推奨するとなると、薦めたものに対して責任を持つ事でもあると、以前、ヨウ素樹脂でのやり取りで身を持って実感させられました。その辺りをふまえてもう少し実績やデータを確実にしてから、お薦めした方が良いような気が致します。その辺りはトンヌラさんのお考え次第ですね。
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RE:RE:白点と低比重
fuk
2005-10-25 00:22
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箱福様
>低比重で完治させるだけの力量があるのであれば、それはそれで
>良い事だと思います。ただ、公の場で皆様に推奨するとなると、
>薦めたものに対して責任を持つ事でもあると、以前、ヨウ素樹脂
>でのやり取りで身を持って実感させられました。その辺りをふま
>えてもう少し実績やデータを確実にしてから、お薦めした方が良
>いような気が致します。その辺りはトンヌラさんのお考え次第で
>すね。
箱福さんの白点に対する知識と熱意については、脱帽です。
ただ、トンヌラさんを含めて、我々は魚を飼うのが目的で白点の原因追求が目的でないので、低比重で10匹中8匹治った実績があるのなら、個人的には勧めるのに十分なような気がします。
全ての魚に有効かどうか判りませんが、魚の種類も明記していることですし。
と言うか、この実績で十分でないとすると、雑談以外に飼育経験1年未満の私なんか、書くことが無くなってしまいます(^_^;;;)
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RE:RE:RE:白点と低比重
箱福
2005-10-25 01:25
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fuk様
>箱福さんの白点に対する知識と熱意については、脱帽です。
苦笑)私がハコフグ飼育を始めてから、この6年間常に白点虫と格闘してきました。答えは簡単なのです。一度駆虫したら、新しい魚を足さなければ良いのです。それが、私の場合、好奇心旺盛で色んな試みをやってみたくなるのです。その結果、ハコフグと他の魚を混泳させる事になり、一緒に白点虫も持ち込んでしまう訳ですが、以前より申し上げています通り、魚それぞれの体質で一種の魚には通用する白点虫治療法でも他の種類には無効(無意味)な場合もあるのが事実なのです。仮にチョウチョウウオに限定して低比重治療法を薦めるならそれも良いでしょう。しかし、チョウチョウウオより駆虫困難な種類と混泳させている方に付いてはどうアドバイスされますか?。
>ただ、トンヌラさんを含めて、我々は魚を飼うのが目的で白点の
>原因追求が目的でないので、低比重で10匹中8匹治った実績が
>あるのなら、個人的には勧めるのに十分なような気がします。
恐れ入りますが、仰る事は百も承知です。
私も原因追求が目的で魚を飼育している訳ではございません。しかし、結果的に原因を究明しなければ駆虫法すら確立できない事もあるのも事実だと思います。然るに先人達が試行錯誤しながら現在のアクアリスト達に多くの情報を残してくれたのも又事実だと私は思います。
>全ての魚に有効かどうか判りませんが、魚の種類も明記している
>ことですし。
えぇ。ですから、私は否定もしていませんし、有効であればそれはそれで良いと申し上げています。ご本人の考え方次第ですと。
>と言うか、この実績で十分でないとすると、雑談以外に飼育経験
>1年未満の私なんか、書くことが無くなってしまいます(^_^
>;;;)
どんどん思った事をお書きになって下さい。
皆様の白点虫治療法の手段こそ違いますが、目的は一つ。白点虫を死滅駆除する事だと思います。水槽内に白点虫が居なくなれば寄生されなくなるのですから・・・。
言葉を濁すより、事実を書いた方が良い時もあるのでは無いでしょうか?。魚にも飼い主にとっても。
楽しくやり取りをしたい方と真剣な情報交換を好む方がいるのですよね。それも承知しております。わきまえる事も肝心ですが、こちらの掲示板の趣旨とは違いますかね?。(^_^;
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RE:RE:RE:白点と低比重
箱福
2005-10-25 01:43
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fuk様
>と言うか、この実績で十分でないとすると、雑談以外に飼育経験
>1年未満の私なんか、書くことが無くなってしまいます(^_^
>;;;)
どうか、気を悪くなさらないで下さいね。
こんな私でも皆様のご意見は尊重しながらお返事致しているのですから。
これから、色んな魚を迎え入れ様々なご経験をなさる事と存じますが、いずれ私が申し上げた事の少しでもご理解いただける日が来る事を願いつつ、これからのご活躍をお祈り申し上げます。
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RE:白点と低比重
放蕩息子
2005-10-25 11:43
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◇トンヌラ様
>ホビー用の顕微鏡が未使用のまま、本棚の奥にしまってあることを看破なさいましたか(苦笑)
いやいや、我が家にもホコリを被った顕微鏡がありまして…(爆)。
でもねー、実際にどうやって検鏡するかというと、病魚を捕まえて白点の部分を粘膜ごとそぎ落とし、それを顕微鏡で見るらしいんですよ。養殖の場合ならそれで診断を確定するのが良いのでしょうが、捕まえられた方の魚は死んじゃいますからね(^_^;;。観賞魚の場合には、「直接検鏡」は無理だと思いますよ。(元も子もないわい!苦笑)
◇箱福様
>楽しくやり取りをしたい方と真剣な情報交換を好む方がいるのですよね。
>こちらの掲示板の趣旨とは違いますかね?
掲示板の管理者としては、どちらも欲しいです(←欲張り?笑)。
でも例えば仲の良い友達同士、お酒でも飲みに行けば、ずーっとバカ話をしているときもあるでしょうし、またずーっと真剣に話し合うこともあるでしょう(時にはケンカしたり、殴り合いになったり?笑)。あるいは、バカ話と真面目な話が入れ替わり立ち代りするかもしれません。そういう風になると良いと思いますね。
ただその時に、これはこのBBSをご覧戴く皆様、全てへのお願いですが、お互いへの敬意と礼儀をお忘れなきように。くれぐれもお願いします。
少し話が脱線するようですが、私、以前、某百貨店のお客様係り(=クレーム対応部署)の方のお話を伺ったことがありまして、非常に印象に残ったことがありました。曰く、「商品やサービスの欠陥だけでお客様からクレームが来ることはない。その欠陥に対応した店員の接客態度や話し方が悪かった時に初めて、クレーム係に電話が来る。」というものでした。
これは人間関係一般に言えることだと思いますが、特にこのような、BBSという限られたコミュニケーションの場においては、「何を言うか」より以上に「どう言うか」が問題になる場合が少なくありません。(と言うか、まあ、ほとんどは「どう言うか」かもしれませんね…苦笑)
その点ぜひ、お気をつけいただけると有難いと思うものであります>ALL
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[5272]
RE:白点と低比重
放蕩息子
2005-10-25 11:44
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で、さて、白点病の治療法ですが…。
私はトンヌラさんの書かれた低比重法も、箱福さんの書かれたヨウ素殺菌筒による方法も、どちらもちゃんと、理屈に適った方法だと思っていますよ。(ただし私には白点病の治療経験はありませんが…(^_^;;。爆)
低比重法はシストを破壊する、もしくはシストの正常発育を阻害することによって、飼育水中に遊出する白点仔虫の数を減らして行こうという方法でしょう。一方、ヨウ素殺菌筒による方法は、飼育水中に遊出した白点仔虫を、ヨウ素樹脂のいわば“フィルター”を通じる際に殺して、その数を減らして行こうという方法だと理解しています。
で、それぞれに有効性は認められますが、それぞれにまた、欠点、もしくは限界もあります。
低比重法の場合には、上にも書いたように、全てのシストを殺す、もしくは成長阻害することは出来ず、一部のシストは正常発育を続けてしまいます。
ヨウ素殺菌筒の場合には、殺菌筒の中を通った仔虫しか殺せないわけですから、飼育水をいかに効率よく、ヨウ素樹脂のボールに触れさせることが出来るのか、というのが問題になるでしょう。使用するヨウ素樹脂の数や使用するポンプの流量、また、飼育水槽内の水流の状況などによっても、“治療効果”は大きく変動するものと思われます。(レイアウトが複雑で止水域があるような水槽では効果が劣るはず。)
ですから私は、飼育者は、そうした様々な要素を勘案して、自分の水槽の環境に適した“治療”の方法を選択、もしくは組み合わせて行くしかないのだと思いますね。
いずれにせよ、「一撃必殺」とか「一発必中」とかの“特効薬”はないのですから。
(硫酸銅治療は、効果としては最も「一撃必殺」に近いのだと思うのですが、銅に対して魚種ごとに耐性の違いがあったり、また適正濃度の維持にテクニックが必要だったり、これはこれで中々“とっつきにくい”と思います。それに銅治療でも、「一回薬を入れて終わり」ではありませんから、「一撃必殺」とは言えませんしねぇ…。)
飼育者それぞれが自分の環境にあった(と思える)“治療”の方法を選択できるようになるためには、私も重視したいと思うのは、「どうすれば良いのか」を知ることよりも、「なぜそれが効果があるのか」を考えることです。
それには、単に「○○が効いた」とか「○○で直った」という情報だけでは不十分で、発症の状況や“治療”方法の詳細や、飼育環境などまで、出来るだけ詳しい情報を共有したいものですね。
これからも活発な議論を期待しています。(何しろ私からは実例のご紹介は出来ませんので…(^_^;;)
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