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光触媒合成砂について
Coco
2006-05-18 17:20
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放蕩息子様 皆様
ご無沙汰してます。ってそうでもないですか?私は毎日拝見しているのですが、何せ失敗ばかりしている初心者なので皆さんにお伝えする事もなく、只楽しませていただいてます。
今日は柄にも無く固いタイトルでお邪魔しましたが、我が家の白点水槽も、魚を入れない期間がもうすぐ2ヶ月になり、クマノミが60cmに戻れる様になるまでいよいよあと1ヶ月になりました。
で、サンゴイソギンを入れようかとか、照明の追加や殺菌灯を考えたりしてます。でも、もう白点は出したくないので、白点について調べてみようと思い、色々検索していましたら光触媒合成砂『CASIS』というのが目にとまりました。もっと詳しく知りたかったのですが、体験談もお一人だけで、後は『お魚の具合がいまひとつのかたへ』みたいな宣伝でした。光触媒合成砂でも検索してみましたらこちらは製品の事について詳しく説明してありましたが、用途が砂場の砂とかなのです。
今、魚もイソギンも入っていないので水槽がいじり易い状態ですのでもしこれが評判の良い製品でしたら考えてみようと思っています。ご存知でしたら教えて下さい。
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RE:光触媒合成砂について
delphinus
2006-05-18 22:06
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Coco様
光触媒に紫外線をあてて活性酸素を発生させ、その酸化力で細菌を殺したり有機物を分解するというのは理論的に正当です。「本多・藤嶋効果」で検索してみてください。光触媒はノーベル賞候補にもなった大発見(1967年)です。最近お見かけしませんが、コペさんが詳しいかも。
「底砂にコケが生えなくなった」という使用レポートは確かにうなづける話です。活性酸素が発生したら、それは直ちに有機物を酸化してしまいます。コケの胞子やシアノバクテリアはすぐに酸化されて死ぬでしょう。
白点病に対しても、シストからセロントが出てきたまさにその瞬間、光触媒に紫外線があたっていたら活性酸素によって殲滅できそうです。ただし、セロントが水底から離れたら活性酸素は届かなくなるかも知れません。大気中・淡水中と比較した場合、海水中における紫外線透過率は非常に悪いことにも留意する必要があります。
他のスレッドにもありますが、何事も過信は禁物だと思います。でも非常に興味深い話です。
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RE:RE:光触媒合成砂について
Coco
2006-05-19 00:08
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delphinus様
早速教えていただきましてありがとうございます。いつもながら深くて広いご見識に頭が下がります。
教えていただいた本多、藤嶋効果を検索してみました。凄い大発見だったのですね。『何だか白点に良さそう。』と思った事がこんなに凄い事だったなんて・・・海水魚、やっぱり奥が深いです。そして、そこまで深い知識をお持ちで、私のようなミ−ハー初心者にまで惜しみなく教えてくださるdeiphinus様に感謝いたします。
海水は紫外線を通しづらいとの事でしたが、今、照明の強化を考えているところなので、もしCASISを使うとしたら、紫外線を強化するような照明にしたら効果的なのでしょうか?
白点は、私のような超初心者からベテランアクアリストまで何かの形で関わっていて、これをすればもう安心!というものではなさそうですが、せっかく巡り合った情報ですので勉強をして(検索結果、化学記号とかがいっぱいで・・・思わず行間を読んで?しまいましたので)導入を考えたいと思います。
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RE:RE:光触媒合成砂について
プアマリナ
2006-05-19 12:34
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delphinus様、Coco様
UV殺菌灯も、「紫外線が菌や寄生虫を殺すのではなくて、界面でオゾンが発生して活性酸素が働くのだ…」というようなことを、数年前に聞いたことがありますが、これも(殺菌方法は)同様の原理ですかね?
過酸化水素水入れれば苔が消えて白点も死ぬ等という、乱暴な意見もありましたが(^_^;)
いずれにしても、白点殺すにゃ刃物はいらぬ?じゃなくて、薬使うにしてもUV使うにしてもオゾナイザー使うにしても、問題になるのは(設置方法・流量・使用量等の制約で)「有効に作用するかどうか?」ということと、(効果があるとしても)「白点だけを都合よく殺すものではない」という部分なので、注意が必要ですね。
我々のような素人がセッティングしても生体やバクテリアにはあまり害を与えず、白点にはある程度有効というものは、ヨウ素殺菌ボールだけではないでしょうかね。比較的廉価だし(^_^;)
ただ劇的な効果は期待できないので、次から次へとショップ経由の(重篤白点病の)魚を入れていたのでは、無意味ですけど。
あ、これはヨウ素に限ったことじゃないか(^_^;)
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RE:RE:RE:光触媒合成砂について
fuk
2006-05-19 13:38
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delphinus様、プアマリナ様からレスがあったので、私が出る幕ではないのかも知れませんが・・・
私を含め、ビギナーは、こういう商品について手出し無用だと思ってます。
理由は下記の通りです。
1.何か不具合が起こったとき、原因の特定が困難だから。
2.普通に焦らずやれば、それで、飼えるから。
無論、これが良い商品で、素晴らしく効果がある可能性は否定しませんが、その判定は、ベテランアクアリストの方にお任せするのが妥当だと考えています。私たちビギナーは、今一番無難である方法で、飼育する方が良いと思います。
いろいろとトラブルがあり、焦る気持ちも分かるのですが、のんびりやるのが一番だと思いますよ。
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RE:RE:RE:RE:光触媒合成砂について
Coco
2006-05-19 14:32
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プアマリナ様 fuk様
そうですね。急ぎすぎていたかもしれません。色々調べていくうちにまだあまりにも一般的ではないことに気づきました。もう少し時間をかけて見ていきたいと思います。理論的には画期的でdelphinus様から教えて頂いた事を検索している時、久しぶりにすごく面白くって(学生時代は化学なんて赤点スレスレだったくせに!)時間が経つのも(今日も6時起きなのに気づいたら4時半でした!)自分が失敗ばかりしている超初心者である事も忘れてしまったようです。
とにかく、せっかちで、思ったらすぐ行動してしまう癖があります。お顔も拝見した事も無い方々にこんな事をお願いするのも
本当は心苦しいのですが、我が家の『クマ』の安全に免じて私に又、ブレーキをかけて下さい。
でも、光触媒って本当に凄いです!研究が進んで私みたいな初心者でも効果的に使えるようになる日が早く来ますように・・・
皆様、今回は大変お騒がせいたしました。(今回『も』ですね(^^ゞ)
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RE:RE:RE:光触媒合成砂について
放蕩息子
2006-05-19 14:19
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Coco様・皆様
また面白いものを見つけて来ましたねぇ〜(笑)。
もう5年以上も前だと思いますが、「光触媒の濾材」という商品の広告を見た記憶があります。紫外線を効率的に照射するために、紫外線殺菌灯の内部に詰めるというものでした。
「面白いなあ。」と思ったのですが、今でもあるのでしょうか?
「CASIS」という商品も検索して見つけましたが、どうやって使用するのでしょう?底砂として使用するんですかね?写真で見る限りはかなり粒が細かそうで、バウダーっぽい印象を受けましたが。推奨される使用方法って、どんなものなのでしょう?
底砂に混ぜたりすると、濾過バクテリアまで殺菌してしまいますから、底砂の生物濾過機能は失われることになりますね(^_^;;。そこを補って余りある有機物分解能力があるということなのかな?
私は、光触媒の殺菌能力自体は疑いないと思うのですが、水槽の底砂として使用することには、個人的にはまだ抵抗感があります。プアマリナさんやfukさんも書かれていますが、そこまで信じられない感じ(^_^;;。
もし私が使うなら、とりあえずは、この光触媒を生かせる(だろう)何らかの“装置”を本水槽とは別に設置することを考えるんじゃないですかね(例えば、上記の殺菌灯の中に詰めるもののようなものとか)。で、様子を見る。
ただ、素材として非常に面白いことは事実なので、誰かがもっと実用性の高い(高そうな?)使用方法を開発してくれると嬉しいですよね。
他にも、例えば硫黄脱窒などのように、理論上は正しいのだけれども未だ実用レベルには達していない技術が、いくつもあると思います。(ほんの数年前までは、“デニボール”などを使った脱窒も実用的とは思われていなかったわけですし…。)
私がお墓に入る頃には、「今世紀の初めにはまだ、硝化細菌による生物濾過が濾過の主流だった。」なんて言われる様になるのかな?(もちろん、これからまだ、平均寿命くらいまでは生きていると仮定してのことですけれども(^_^;;。)
同じように、「あの頃のマリンタンクキーパーはみんな、白点病に悩まされていたんだよねぇ…。」なんて語られるようになっていると良いですけどねぇ…(笑)。
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RE:RE:RE:RE:光触媒合成砂について
Coco
2006-05-19 14:54
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放蕩息子様
又やっちまいました。cocoの悪い癖(^_^;)先ほどプアマリナ様やfuk様の所にも書きましたが本当に面白かったんです。そのあまり、調子に乗っちまった訳で・・・
私、次男が喘息になるまでショードッグのブリーダー兼ハンドラーをしていたんです。何にも知らないって恐ろしい物で、生き物を飼う事に妙な慣れみたいな物があり、お店の方の言う通りに飼っていたら飼えるものだと思ってました。こんなに奥が深い物だとは・・・奥までなんて行ってませんが(^^ゞでもここ、面白い所かもっていうのがみなさんのお話の中から少し見えてきた気がします。(未だにクマをプラ水槽に閉じ込めといて偉そうですが)
こんな暴走ばかりしているおばさんですが、今後ともず〜っとよろしくお願いします<(_ _)>
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RE:RE:RE:RE:光触媒合成砂について
放蕩息子
2006-05-20 22:44
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Coco様
>本当に面白かったんです。そのあまり、調子に乗っちまった訳で・・・
いやいや、全然良いですよ。面白いじゃないですか。光触媒。
私も魚を飼い始めてから改めて、「高校生や大学生の時にもっと生物や化学の勉強をしておけばよかったなあ…。」と思いますが、何しろ典型的に“文系”でしたので今さら追いつかず…(^_^;;。
ま、好奇心だけであちこち首を突っ込んでいます(笑)。
でもまあ、そうやって好奇心が持てて、色々と面白がれるというのもある意味幸せなことだと思いますので、これからも色々と首を突っ込み、口も出すつもりでおります。
ですからCocoさんもどんどん、いろんなことに首を突っ込み、口も出してもらえると良いと思いますね。
今後ともよろしくお願いしますm(_*_)m。
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ストリカ
delphinus
2006-05-22 21:26
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放蕩息子様・Coco様
>もう5年以上も前だと思いますが、「光触媒の濾材」という商品>の広告を見た記憶があります。紫外線を効率的に照射するため
>に、紫外線殺菌灯の内部に詰めるというものでした。
>「面白いなあ。」と思ったのですが、今でもあるのでしょうか?
そういえば私も見たような…ということで、ちょっと手持ち雑誌のバックナンバーを調べてみました。
結論から言うと、1997年に「大塚濾過槽研究所」なるグループが、「光に当てるだけでアンモニア・亜硝酸を分解」というふれこみで光触媒ボール(商品名ストリカ、CASISと同じ物かも知れません)を売り出しています。商品の広告は『Salt&Sea』No.23〜No.26にまで掲載されていました。また同じ頃、(有)水商という会社が、活性炭と光触媒を組み合わせたテクアライトなる商品を売り出しています。放蕩息子様が覚えておられる「殺菌灯に詰めて……」はストリカの広告にある文面でした。テクアライトは養殖業者向けの商品だったようです。
大塚濾過槽研究所(これが会社法人なのか個人なのかは不明)、(有)水商のwebサイトはいずれも閉鎖されています。
『Salt&Sea』No.23では、青木猛がストリカについて簡単に言及しています。彼は新発売のストリカをレインボーライブガード殺菌灯内に投入した結果として、「コケの発生が明らかに少なくなっているのである」と報告しています。
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RE:ストリカ
Coco
2006-05-23 07:48
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delphinus様 放蕩息子様 トンヌラ様
お騒がせcocoの好奇心から本人の予想を超えたレベルの高いお話になって・・・すみません、無責任なようですが内容についてはお話に参加できません。
でも、一つの話題から皆さんが熱心に情報を持ち寄って論じていられるのを拝見するのは凄く興味深く、勉強になります。
私も、もっと経験を積んで『どうしましょう!』『これ何でしょう?』ばかりでなく、お話に参加できるようになりたいと思います。皆様本当にありがとうございます。
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好奇心^^;
トンヌラ
2006-05-22 23:47
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横レス失礼しますm(__)m
>「今世紀の初めにはまだ、硝化細菌による生物濾過が濾過の主流だった。」なんて言われる様になるのかな
コレですか!
ttp://www.proshop-marine-celeb.com/parts.htm
無菌○ッキシステム
120センチ水槽でヤッコ50匹!?
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RE:好奇心^^;
プアマリナ
2006-05-23 17:46
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>無菌○ッキシステム
これって、凄いっすね。夢のシステムだ(^_^;)
まさか、超強力なスキマーを数基搭載の“爆気システム”というものではないでしょうねぇ(~_~;)
50匹のヤッコ。水槽の中で、すげぇ舞いそうだ…。
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RE:好奇心^^;
放蕩息子
2006-05-24 00:34
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◇delphinus様
>そういえば私も見たような…ということで、ちょっと手持ち雑誌の
>バックナンバーを調べてみました。
すごいですね。(と、まあ、今さら言わなくてもdelphinusさんがすごいのはいつもの事なんですが(^_^;;、それにしても)まるでドラえもんのポケットみたいですね。何でも出て来る(笑)。
>商品名ストリカ
おー、そんな名前だった気がします。
>コケの発生が明らかに少なくなっている
そうですか。一定の効果は認められるということですね。
しかし実際に自分が使うとなると、殺菌灯の中に詰めるというのは「目詰まりするんじゃないか」という不安を感じますよね。それとも酸化チタンの皮膜には汚れが付かないと言いますから、目詰まりもしないのかな?
いずれにせよ、今に至るまでメジャーな方法論となっていないのは、コストが高いためなのか、それとも(目詰まりへの不安なども含めて)今ひとつユーザーの理解を得られなかったのか…。
個人的には一度使ってみたいと思っていたので、
>webサイトはいずれも閉鎖されています。
というのは、些か残念ですねぇ…。
(ま、私の場合には、まず殺菌灯を買うところから始めなければなりませんが…爆)
◇Coco様
>すみません、無責任なようですが内容についてはお話に参加できません。
いやいや、良いんですよ。ちょっと面白い“ネタ”が振られたので、皆で寄ってたかって勝手に盛り上がっているだけです(笑)。
で、こういう話の展開に平気で付いて来れるようになると、そこにはもう二度と抜け出せないマニアな世界が…(笑)。
◇トンヌラ様
>無菌○ッキシステム
>120センチ水槽でヤッコ50匹!?
ははははは(笑)。あやし〜い(笑)←って言ったら怒られちゃうかな(^_^ヾ。
◇プアマリナ様
>水槽の中で、すげぇ舞いそうだ…。
いやいや、いかに120cmでも、ヤッコを50匹入れたら“舞う”余裕は無いんじゃないですか?
むしろ全員で同じ方向を向いて、一斉に動くようにでもしないと…。(←ヤッコのマスゲームかよ!笑)
しかしナニですねぇ…。価格もシステムの説明も無くて、まさに“ブラックボックス”…(^_^;;。
なんかすごい“妄想”が膨らみますけど…(苦笑)。
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