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ともだち
ほしいな


(こころのおはなし)

by きーくん

 

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ある日、もりに、きのう ひっこしてきた、くまさんが いました。
くまさんは、はずかしがりやで、もずもずしていました。
くまさんが、うさぎさんと いぬさんに、はなしかけました。
「ぼくと ともだちに なって、いっしょに あそぼ。」
「だめだめ。ほかの子と あそびな。」
と、いって、なかまに いれて もらえませんでした。
つぎは、ねこさんに ききました。
「ともだちに なって。」
「まあ いいよ。」
「あー よかった。」
と、くまさんが いいました。
ふたりで ボールあそびを していると、そこに すずめくんと、はとの ポッポちゃんが きました。
「ぼくたち、ともだちに なるから、いれて。」
「いいよ。」
と、いって、また ともだちに なりました。
でも、みんな、うさぎさんと いぬさんの ともだちだったのです。
こうなったら、うさぎさんも、いぬさんも、くまさんと おともだちに なるしか ありません。
そして、ある あさ。「ピンポーン。」くまさんのおうちに、だれかが きました。
「こないだは、ごめんね。」
やってきたのは、うさぎさんと いぬさんです。
「おともだちに なるから、ゆるして。」
「うふふふ。もう いっぱい、ともだち、できたよ。でも ともだちになろうね。」
「うん。」
そして なかよく、あそんだんだって。

おしまい。

 

じかいは「ぺんぎん とことこ」です。

 

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