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白点三千個[4] 白点病“治療”に関する考察 |
(2005.12.31)
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飼育魚に白点病が発症した場合の“治療”について、その要点と、治療法について考察します。
具体的で細かな治療ノウハウには言及しませんので、必要な方は別途、お調べ下さい。
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■ | 白点病“治療”の理解/その要点 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
白点虫の生活/増殖サイクルについて理解したら、次はいよいよ、白点病“治療”の方法について考察します。 が、具体的な“治療方法”の説明に入る前に、いくつか、確認しておかなければならないことがあります。それは以下の3点です。
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■ | 代表的な白点病“治療”方法(対症療法) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、前置きが長くなりましたが(笑)、以下にさっそく、代表的な白点病“治療”方法について、その概略を説明していきましょう。 ただし、繰り返しますが、ここで説明するのはあくまでも“治療”法の概略に過ぎません。具体的な“治療”ノウハウについては、ここに記載する内容では全く不十分ですので、ここに書かれたことをヒントに、是非、“治療”法の詳細が掲載されている文献やWEBサイトをご覧になって、十分に研究されることをお勧めします。
以上が、代表的な白点病の“治療”方法の概略です。 |
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■ | 実際の白点病“治療”に当たって | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、私はこのページで、5つの白点病の“治療”方法の概略をご紹介していますが、いずれの“治療”方法が優れ、いずれの“治療”方法が劣っているかということは考えません。既に述べたように、白点病の“治療”の効果は、白点病の病勢を左右する沢山の要因の中の一つに過ぎず、それらの要因の組み合わせによっては、効果の程度も大きく変化するだろうと思われるからです。
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■ | 顕著な効果の認められない“治療”法 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蛇足ですが、最後に、これまでしばしば採用されながら、白点虫の駆虫効果があまり期待できない、いくつかの“(海水性)白点病治療法”(と称されるもの?(^_^;;)も紹介しておきます。 1.高水温にする(および低水温にする)
2.淡水浴
3.水槽を常に暗くしておく
4.グリーンFゴールド(顆粒)やエルバージュなどの殺菌剤の単独使用(薬浴)
5.クリーナーフィッシュ、クリーナーシュリンプの使用
以上が駆虫効果があまり〜ほとんど(笑)期待できない“治療方法”です。しかし、「白点病“治療”のポイント」の項目でも述べたように、魚側の「抵抗力」が白点虫側の「感染力」を上回れば、そこに人間が“治療”を施しても施さなくても、やがて白点の数が減り、自然治癒することも多いのが白点病の特徴です。そのため、ここでご紹介した「効果のない“治療”法」を施した場合でも、魚から「白点」が消え、白点病から回復してしまうことがあります。そのことがまた、白点病“治療”の有効性評価を混乱させている原因だと思うのですが、その点を混同しないように、気を付けたいものです。 |
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