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アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(1)
アデヤッコ
2004-12-14 20:35
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<<はじめに>>
飼育暦一年にも満たない初心者がこんなスレッドを立てるのはおこがましいと思いながら、私が考えて実際使用している方法をご紹介し、何かの参考にして頂ければと考えBBSにupさせていただきました。
勿論、この方法が正しいと思っているわけでもなく、『それは違う!』『こっちの方が良い』・・・等のご意見を頂いたり、『あーでもない』『こーでもない』と意見交換することが出来ればと考えております。
さて、これにあたり皆様に是非ご承知いただきたい事項が有ります。
それは『還元ろ過はまだ歴史も浅く確立された技術ではない』し、100本のタンクがあれば100通りの環境があり、『必ず成功する保障も無く、下手をすると水槽倒壊の危険を孕んでいる』と言うことです。
また、還元ろ過がうまく機能した場合、硝酸塩の蓄積を防ぎ換水の頻度と量を減らすことが出来ると考えがちですが、換水しなければ海水中に含まれる数十種類もの微量元素が作り出すミネラルバランスは崩れますし、大量給餌の結果蓄積されるリン酸も悪影響を与えます。
是非、定期的で適量の換水を行うことをお勧めします。
尚、この方法の利用、流用に当たりましては充分な情報の収集と、熟慮の上、自己責任の下に実行ください。
<<還元ろ過利用の動機>>
海水魚の飼育を始めるにあたり、ろ過により硝酸塩が蓄積されるが、さし当たって魚にとって強い毒にはならないものの、蓄積され続けることで高濃度になり、結果的に魚に対してストレスを与えてしまう。
出来るなら硝酸塩の少ない快適な環境を与えてあげたいと考えていました。
そんな中、硝酸塩の除去が課題で還元ろ過というもので対処できるとの情報があり、色々調べたところ実に多くの方法にたどり着きました。
嫌気濾過槽
小さな濾過槽を用意してアルコールや砂糖を溶かして、ドーシングポンプ等で少量の水を連続的に
本水槽間を循環させる。
酸化還元電位(ORP)を測定し常に流量の調節により−100mvくらいを維持する。
⇒ドーシングポンプやORPモニタは、メチャメチャ高い 却下
デニトレーター
AQ宮里が開発した伝説的なもの 遮光した箱にデニボールを入れ毎秒1〜3滴の水を通すものらしい。
⇒見たことも無いし、どんな構造かの情報も無く 却下
コイルデニ
デニボールを入れた箱から30mもある細いホースに少量の水を通し、徐々に貧酸素の状態に導く。
⇒何回かのトライの結果、硫化水素の発生で断念された様子なので・・・ 却下
嫌気フィルター
CAリアクターのようなものにサンゴ砂とデニボールを入れて回す。
⇒構造的なものが良く解らない 却下
YANOシステム
底面に浸透ボックスを設置し、その上にパウダーサンゴを敷き、デニボールを入れたパワーフィルター
を嫌気濾過槽として、浸透ボックス内の水を回す。
⇒結構なお値段だけどそれなりの実績があるらしい。 要検討
モナコ式
モナコ水族館で開発された方法で、最初は底砂を80cmも敷いていたようだが、プレナムなる物を
使って砂の層を薄くしているらしい。
⇒但し、その後の情報では結構換水している?との事 でも実績はあるようなので要検討
活性底面法(方式決定後に発見)
大阪のショップが開発したもので、底にスポンジでサンドイッチにしたナイトレイトマイナスを敷き、
その上にサンゴ砂を敷く。
これの簡易版として『活性底面BOX』なるものが販売されており、これは師匠が紹介しているニセ
デニ弁と構造がそっくりです。
探せばまだまだ有ったのでは・・と思う次第です。
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RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(2)
アデヤッコ
2004-12-14 20:37
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これらの情報に接すると必ずといっていい程、同じ言葉が出現していて それは『嫌気性バクテリア』『貧酸素』『少量の水流』『還元ろ過菌のエサとなる炭素元』『デニボール』『ナイトレイト』『硫化水素による水槽倒壊』・・・等でした。
そして、この方法に取り組んでおられるHPとして非常に詳細な解説がある以下のURLを読み解いてたどり着いたのが現在の方法です。
スーリンさんのHP http://www.ne.jp/asahi/mc/minatomachi/sienceb.htm
反硝化 酸化と還元 サンドろ過の酸化と還元
クロネコさんのHP http://kurotan.prince.ne.jp/subkenki.html
嫌気ろ過について
これらは、還元ろ過の理論について詳しく解説されているので、この方法に取り組むことをお考えの方は是非、一読されることをお勧めします。
<<還元ろ過のメカニズム>>
還元ろ過を起こすバクテリアは、『通性嫌気菌』と言われるもので、通常の好気性バクテリア同様ろ材や底砂にに住み着く事が出来ます。
このバクテリアは富酸素の環境下では酸素呼吸しますが、貧酸素の環境下では周囲にある栄養源をエサに、硝酸塩を亜硝酸に還元し、更に亜硝酸を窒素に還元・排出する事が出来ます。
この事から還元ろ過を安定的に長期間維持できれば硝酸塩・亜硝酸共にゼロに導くことが出来るのですが、その活動の必須条件は、『貧酸素』の維持で、より活発に活動させる要素として『エサ』が必要であることが解ります。
<<還元ろ過の注意点と不思議>>
ここで注意すべきは、貧酸素を維持できず、富酸素になれば還元は起こりませんし、逆に無酸素の状態になると硫酸還元が起こり、硫化水素が生成され飼育水槽に漏れることにより生体は死滅してしまいます。
次にこのバクテリアの特徴として、良好な環境下では『増殖速度が速い』と言う点があり、好気性バクテリアの増殖速度が48時間〜72時間に1回の分裂を行い増殖することに対して、嫌気性バクテリアは3〜4時間で分裂増殖をします。 この事により、
新たに立ち上げ時の水質変化が
(1)アンモニアの増加
↓
(2)亜硝酸の増加&アンモニア低下
↓
(3)硝酸塩の増加&亜硝酸の減少
↓
(4)亜硝酸の検出不能
になるのに対して、当初から還元ろ過を組み込んだ場合うまくいくと
(1)アンモニアの増加
↓
(2)亜硝酸の発生
↓
(3)窒素への還元
が起こり、立ち上げ時の水槽では亜硝酸も硝酸塩も検出されない場合があります。
それに対して、既に立ち上がった水槽にデニ弁などを追加すると
(1)すでに蓄積された硝酸塩
↓
(2)亜硝酸への還元(蓄積されていた硝酸塩の量により大量になる場合がある)
↓
(3)窒素への還元
が起こり、一時的に毒性の強い亜硝酸の高濃度化を招く場合があります。
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RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(3)
アデヤッコ
2004-12-14 20:42
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ここからが具体的な考察で以下、文章での記述をしておりますが、模式図も作ってみました。
BBSに添付しようと試みたのですが、自動圧縮機能により、殆ど判読不能になってしまいました。
もしご希望の皆様が折られましたら、直接のメールにてお知らせください。 返送いたしますし、お知らせいただいたメールアドレスは、返送後その場で消去いたします。
<<モナコ式による貧酸素域の維持>>
水槽底面にプレナムで仕切った止水域を作りその上にサンゴ砂を厚く(10cmくらい)敷き、底砂の表層に満遍なく強い水流を起こし、これにより、少量に水がサンゴ砂を通過、プレナム域に達する対流を起こしているものと考えられます。
対流する水は底砂表層が好気域となり、表層に生息する好気性バクテリアが酸素を消費することにより徐々に貧酸素となり、底砂の下に行くほど貧酸素の度合いが進む為に、周囲にある有機物を『エサ』として還元ろ過が起きていると考えられます。
また、プレナム内にも対流によるゆっくりとした流れが起きていることが考えられ、安定した酸化還元電位を維持し、長期的な還元ろ過の継続を図っていると考えられます。
<<YANOによる貧酸素域の維持>>
YANOにおいてはパーメイトと言う二階建てプレナムのような構造の下段を止水域(実際には強い流れがある)として使用し、その上にパウダーサンドを2〜3cm敷き、パンチ板をはさみ、サンゴ砂をしきます。
パーメイトの止水域には、ろ材とデニボールを格納したパワーフィルタが接続され、止水域内に強い水流を起こします。
パワーフィルターは最初好気性ろ過が起きますが、好気性ろ過バクテリアが酸素を消費することにより貧酸素となり、最終的には嫌気(無酸素)になってしまうと考えられます。
しかし、止水域内には強い流れがあり、流れは圧力の変化をもたらすことから、止水域内を流れる少量の水がパンチ板とパウダーサンドを通過して飼育水域に流れ出し、逆に富酸素の飼育水域の水が入り込む事により貧酸素の状態を維持していると考えられます。
この動きにより、パウダーサンド層とパワーフィルター内部が貧酸素となり、止水域の流れが酸化還元電位の安定化を維持すると同時に、パワーフィルター内に入れたデニボールが分解され、『エサ』として供給され続けるので安定した還元ろ過の作用が続くと考えられます。
<<モナコ、YANOの弱点>>
これらの方法は、嫌気ろ過の必須条件である『貧酸素に導く対流の量』や『プレナム域の状態を目で見ることが出来ない』もので、本当に安定しているか?の判断が出来ず『あなた任せの結果オーライ』に期待せざるを得ない面も持っています。
(YANOは、底砂の大きさと水槽サイズ毎にパワーフィルタの機種を限定しているのは飼育水域との適正な循環を維持する為だと考えられますが本来の貧酸素域の流量はわかりません)
また、通常底砂の上にはライブロックなどを配置する為、本来必要な水流に滞りが出来たり、ライブロックとの接触面の下は対流が起きない為、嫌気状態に進んでしまう場合があり注意が必要です。
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RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
アデヤッコ
2004-12-14 20:43
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<<アデヤッコ式の還元ろ過>>
■基本の好気ろ過
これはOFのW&Dでろ材容積が35Lの大型を備え、毎分27Lのポンプで回すことにより、アンモニアや亜硝酸などは『力任せに分解』するものです。
■アデ式還元ろ過の構造
YANOを中心としてモナコの考え方を取り入れたもので、中心となるプレナムはYANOと同じ2階建て構造を持っており、上から
飼育水域
パウダーサンド(20mm)
メッシュスクリーン
サンゴ砂 小(25mm)
メッシュスクリーン
パンチ板(5mm)
サンゴ砂 小+パウダーサンド+カキ殼+ナイトレイトマイナス
メッシュスクリーン
パンチ板(5mm)
止水域(35mm)
の構成となっています。
更に止水域から水面に突き出るパイプを差しており、三つの役割を果たしてもらいます。
■パイプの役割
第一に、エアーホースをパイプの水面下1cmの位置に差込み、そこからサイフォンの原理で濾過槽へ常に少量の水を落とすことで底砂全面からプレナムを通過する少量の水流を作り、酸化還元電位の安定化と底砂の中層域から下層域を貧酸素に保つ事が出来ます。。
エアホースには点滴量の調整器を付け、落下水量をコントロールすることで底砂からプレナムを通過する水の量を調整し、硝酸塩の発生が見られれば落水量を絞り適正な量を保ちます。
第二に、落水量を絞り過ぎプレナム内が嫌気状態になり硫化水素が発生するとエアホースが黒く変色することから落水量を増やす目安となります。(黒くなったら取り替えます)
第三が、万一プレナム内に多量の硫化水素が発生した時はパイプに太目のホースを差込、水を一気に抜くことによりプレナムのリセットをする事無く短時間で復旧させることが出来るのでは・・・?と考えています。
(まだ実行したことはありません)
おまけ エアホースを水面下1cmの位置にする意味ですが、サイフォンの仕組みは落下する水量と汲み上げる水量が一致していないと正しく動作しません。
今回の場合、メインポンプが停止して濾過槽から本水槽に水が供給されなくなるとOF水槽独特の逆流が起き、落水管の位置で逆流が止まります。
エアホースの差込位置が深いと本水槽からの落水は止まらずいつかは濾過槽があふれてしまいます。
これを防ぐ意味で水面下1cmまで水位が下がった時サイフォンが切れて落水がとまるようにしたものです。
■底砂表層の水流
底に置くブロック(アデはライブロック使わない派です)には、3〜4本のアクリル棒を差し込める穴をあけ、底砂との接触面を浮かすことにより表層上の水流を確保します。
以上、アデ式のご紹介をさせていただきましたが、皆様の参考になれば幸甚に存じます。
また、ご質問等御座いましたらBBSは勿論、メールでのお問い合わせにもお答えいたしますのでご遠慮なくお申し付けください。(でも・・・皆さんと ワイワイ、ガヤガヤの方が良いかも・・・です)
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RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
放蕩息子
2004-12-15 13:41
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アデヤッコ様
大作ですね(笑)。
>BBSに添付しようと試みたのですが、自動圧縮機能により、
>殆ど判読不能になってしまいました。
あー、そうでした。失礼しましたm(_*_)m。
掲示板という性格上、あまり大きなファイルが添付されてしまうと書き込みが読みにくくなるという配慮から、自動圧縮が設定されているようです。せっかく書いて下さったものですし、BBS上ですと、いずれすぐ下にまぎれて見えなくなってしまいますから、もしよければ、私の方で転記して、サイトのどこかにアップしておきましょうか?
ご希望でしたらお申し出下さい。(ただ、作業は今週末以降になりますが。)
で、書いていただいたものをざーっと読んで、実は細かな部分では色々と私自身も良く分からない部分があって、質問してみたい部分もあるのですが、今週はちょっと仕事がバタバタしていますので、また週末以降にします。
が、一つだけ、実は私自身がDSBを採用しない理由を述べておきますね。
それはDSBのメンテナンスに自信がない(=適切な通水性を長期に渡って維持するノウハウに確信がもてない)からなんです。モナコでも、プレナムを敷かない単なるDSBでも、YANOでも、また「アデヤッコ式」でも、DSBを使用する方式には共通して、長期間運転するうちに底砂にデトリタスが蓄積し、通水性が失われてしまうという、同じ問題点が潜在していると思います。そして一部で「モナコは時限爆弾」と言われているのは、このためだと思うんですね。
この点、クロネコさんのサイトで紹介されている「オルタナティブシステム」は極めてユニークな発想です。
濾過槽内部を「適度な貧酸素状態」に保とうとするのではなく、濾過槽内部が「好気的な状態→貧酸素な状態→無酸素な状態」へと移行していくことを前提に、複数の同等能力の濾過槽を少しずつ立ち上げ時期をずらして、同時並列に使用していくことで、複数の濾過槽の役割を交代させていくという発想。ある意味、非常に理にかなっていると思います(もちろん、それはそれで別の問題点を考えることも出来るわけですが…。)
私が「偽デニ弁」方式を「三百ミリ水槽」に採用したのも、「おそらくメンテナンス性が高いであろう」と考えたためで、濾過方式を考える際には(酸化濾過も還元濾過も)メンテナンス性の問題を避けて通ることは出来ないと思っています。このあたりについても、おいおい、議論していきましょう。
それからもうひとつ、還元濾過を考える際のキーワードとしては、個人的には「マクロな貧酸素領域」を設定するのか、「ミクロな貧酸素領域」を設定するのか、という視点があります。これは以前、プアマリナさんのところの「FAQ」で森蔵さんという方が提示された視点ですが、この点の議論はまだまだ、不足しているように思います。「ミクロな貧酸素領域」という視点で発想すると、還元濾過の方法論はまだまだ別の可能性があると思うのですが…。
ここらへんもまた、ゆっくりお話したいので、またひとつ、よろしくお願いしますm(_*_)m。
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[2584]
ご覧戴き、有難う御座います
アデヤッコ
2004-12-16 22:06
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放蕩師匠 お返事有難う御座います。
>>大作ですね(笑)。
ハハハ・・・思いっきり書いちゃいました。
場所塞ぎで・・・申し訳ありません。
>>サイトのどこかにアップしておきましょうか?
イエイエ・・恐れ多くてとてもとてもです。
>>DSBのメンテナンスに自信がない
その通りだと思います。 アデ式は簡単に言うとモナコに少量で一定の流れを作り、まるで海底の地中をゆっくりと流れる水流と地中の貧酸素環境を再現したような物だと考えています。
>>質問してみたい部分もあるのですが
>>ゆっくりお話したいので、またひとつ、よろしくお願いします
是非是非お願いいたしますし、とても楽しみにしておりますので宜しくお願いします。
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[2563]
RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
りょうパパ
2004-12-15 22:54
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放蕩息子様こんばんわ
アデヤッコ様こんばんわ
大変ためになるお話をありがとうございます。m(__)m
今の私には全ては理解できませんが、だんだんわかってきた様な気がします。(^^ゞ
色々な嫌気ろ過の話を読み聞きしながら、自分の水槽の立ち上げも考えないとならなくていろいろ悩んでいますが、だんだん外枠が出来てきまして、結局は間違いや失敗をしながらでも水槽を立ち上げる今を楽しんで行こうと考えています。
これからも皆さんのお力を借りながら海水魚飼育を続けて生きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
P.S アデヤッコ様メールさせていただきます。m(__)m
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[2565]
RE:RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
なごけん
2004-12-15 23:22
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アデヤッコ様 こんばんわ
素晴らしいです
自分にはスーパーセントしか理解できないですが
外枠は ぼんやりと 見えてきました
先日のブツは結局 ウン万円こえましたので
やめました〜〜
もう少し検討します!
PS 水道管コーナー見てきました♪
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[2578]
RE:RE:RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
アデヤッコ
2004-12-16 20:30
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なごけん様
例のブツ、予想に近い価格に落ち着きましたね。
でもあれは厚さが8ミリだったようで・・・もっとたかくてもよかったかな?
お約束の物、土曜日にお送りします。
今しばらくお待ちください。
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[2580]
水槽
なごけん
2004-12-16 21:02
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アデヤッコ様 こんばんわ!
>なごけん様
>例のブツ、予想に近い価格に落ち着きましたね。
>でもあれは厚さが8ミリだったようで・・・もっとたかくてもよ
>かったかな?
アクリルだと 苔を擦り取る時気を遣いませんか?
ガラス水槽のほうがいいかなぁ なんて!
しかし、もっと勉強して 安物買いの銭失いにならないように
がんばります
>お約束の物、土曜日にお送りします。
>今しばらくお待ちください。
本当に ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!
ぺこ <(_ _)>
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[2569]
思い切って疑問を書いてみます
トンヌラ
2004-12-16 01:20
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アデヤッコ様、放蕩息子様
こんばんは。ROMしながら発表を心待ちにしていました。
かなり期待していたのですが、やっぱり期待通りすばらしいです。
これからのこのスレの行方にもワクワクしています。
私は、デニ弁シリーズを採用中ですが、常々ひとつ疑問がありましたので書いてみます。
活性底面法や偽デニ弁のような手軽で安上がりの方法があるのにもかかわらず、サンゴ飼育でベルリン・モナコがいまだに主流である理由がわかりません。
もしかして私、また何か勘違いでしょうか(?_?)
りょうパパ様
こんばんは。新水槽楽しみですね。(^。^)
ところで、りょうパパさんは偽デニ弁を採用なさっていた記憶があるのですが、そっちのほうの調子にやはり何か不都合があって新システムを導入なさるのでしょうか?
デニ弁初心者としては少し気になります。
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[2579]
私も不思議に思うことがあります。
アデヤッコ
2004-12-16 20:43
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トンヌラ様 お久しぶりです。
>>活性底面法や偽デニ弁のような手軽で安上がりの方法があるのにもかかわらず、サンゴ飼育でベルリン・モナコがいまだに主流である理由がわかりません。
私の場合、プレナムの方式を決め自作した後で活性底面方の存在を知り、更にBOXも出たので採用できませんでした。 知っていれば採用したと思います。
活性底面方のHPによると販売実績は500例くらいだそうで、まだ周知された方法として確立されていないだけかもしれません・・・。
ベルリン、モナコ・・・確かにサンゴ飼育の主流ですよね。
私が不思議だと思うのはこれらの方式を『ナチュラル』と称する点です。
バカでかいスキーマに力いっぱいポンプで水を送り、海水中の微量成分を濾しとって、それでバランスが崩れるから多くの添加剤を入れる。 おまけにメタハラ使って大量の光を当て、メタハラから出る熱を抑えるために冬でもクーラーを使う。
なんでこれがナチュラルなんでしょう・・・?
(ナチュラルはの皆様 ゴメンナサイ)
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[2585]
RE:私も不思議に思うことがあります。
箱福
2004-12-16 22:47
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アデヤッコ様
>ベルリン、モナコ・・・確かにサンゴ飼育の主流ですよね。
>私が不思議だと思うのはこれらの方式を『ナチュラル』と称する
>点です。
>バカでかいスキーマに力いっぱいポンプで水を送り、海水中の微
>量成分を濾しとって、それでバランスが崩れるから多くの添加剤
>を入れる。 おまけにメタハラ使って大量の光を当て、メタハラ
>から出る熱を抑えるために冬でもクーラーを使う。
>なんでこれがナチュラルなんでしょう・・・?
じゃ〜人工ナチュラルってどぉでしょ?。
それよりもウエット&ドライって何?
濡らして乾かすでしょ?。乾かしてないのに〜(^_^;
ウエット式だけで良いような?!。
滴らせた方が水に酸素が溶け込み易いのかな?。
>(ナチュラルはの皆様 ゴメンナサイ)
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[2587]
本当に不思議です。
アデヤッコ
2004-12-16 23:32
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箱福様 こんばんは。
>>じゃ〜人工ナチュラルってどぉでしょ?。
爆笑です・・・いいネーミングで、腹抱えて笑ってしまいました。
(本当にナチュラルの皆様、ゴメンナサイ)
>>それよりもウエット&ドライって何?
>>ウエット式だけで良いような?!。
実は・・・私はW&Dです。 でも本音はウエットだけでOKだと思っており、そもそも底面の優位性を感じています。
なんで私がW&Dなのか・・・というと、中古で購入したろ過槽が、昔流行した長靴型フルドライで、改造してもウエットろ材が15リットルくらいしか取れなかったので、余った部分をドライにしてしまえ・・・という経過で現在に至っております。
それにドライ層に均等に水が回るようにするのは結構難しい物です。
ウエットの方が飼育水の透明度を上げる効果はありますし、ろ過効力は充分だと思います。
ただ、一つだけドライに関してですが、ドライ層と言えども蓋をした密閉空間では酸欠を起こす可能性を否定できません。 私は、ウエット層とドライ層の間に毎分6リットル位の空気をエアポンプで送っています。
好気ろ過においては酸素は必須ですよね・・。
もう一つ、W&Dで間歇式の物・・・騒音はかなり激しいと思います。
ショップで聞いてあれだけの落下音や巻き込み音を出す物を家庭に持ち込むと物議をかもす可能性は大だと考えます。
採用をお考えの方がおられましたら、今一度確認されることをお奨めします。
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[2588]
RE:本当に不思議です。
箱福
2004-12-16 23:57
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アデヤッコ様
こんばんは。
>爆笑です・・・いいネーミングで、腹抱えて笑ってしまいました
>。
f^_^;
>実は・・・私はW&Dです。
元々はサイホンの原理を利用して濾材に水の水位を上昇させ容器一杯に浸して、水位が上がったら今度は一気に水位をさげるという上部濾過式のウエット&ドライから普及してきたのでしょうけど…クイックイッ・・・ジャ〜!。クイックイッ‥ジャ〜!って水位を上昇させては水を排出落下音が煩く耳障りだったので使うのを止めました(^_^;
和製英語かな…言いたい事はわかりますけど…。
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[2591]
RE:思い切って疑問を書いてみます
りょうパパ
2004-12-17 00:39
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放蕩息子様皆様こんばんわ!
アデヤッコ様
メールありがとうございますm(__)m
参考にして立ち上げ頑張りたいと思います。
トンヌラ様こんばんわ、ご無沙汰しております。
>ところで、りょうパパさんは偽デニ弁を採用なさっていた記憶が
>あるのですが、そっちのほうの調子にやはり何か不都合があって
>新システムを導入なさるのでしょうか?
偽デニ弁はいたって良好ですよ(^_^)v
今回立ち上げるろ過についてはまず第一に底砂にパウダーもしくはSSサイズのサンゴ砂を使いたかったからです。(カニハゼを飼育したいからです)
それと、海水魚飼育に対しての探究心(好奇心の間違いです(^^ゞ )から他のろ過も採用してみたいという思いからです。
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RE:RE:思い切って疑問を書いてみます
トンヌラ
2004-12-18 16:00
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りょうパパ様
ご回答ありがとうございます。
>偽デニ弁はいたって良好ですよ(^_^)v
よかったです。自分の所が心配で、いつもドキドキだったもので・・・(~_~;)
>今回立ち上げるろ過についてはまず第一に底砂にパウダーもしく
>はSSサイズのサンゴ砂を使いたかったからです。(カニハゼを
>飼育したいからです)
>それと、海水魚飼育に対しての探究心(好奇心の間違いです(^
>^ゞ )から他のろ過も採用してみたいという思いからです。
そんなに前向きなお考えとは知らず・・・悪いほうに想像して、突っ込んだことをお聞きしてスミマセンでした。m(__)m
ナチュラルシステム、下のスレで放蕩息子さんが解説してくださったので、私にもその魅力が少しわかったような気がします。
りょうパパさんの新水槽もどうなるのか、ますます興味が湧いてきました。(^。^)
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RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
放蕩息子
2004-12-17 19:32
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皆様
>>じゃ〜人工ナチュラルってどぉでしょ?。
ははははは(^_^;;。箱福さんにネーミング大賞ですね(笑)。
でも私もモナコやDSBはともかく、ベルリンは「ナチュラル」とは思えないですねぇ…(^_^;;。というか、ベルリンって日々のメンテナンスが大変そうで、私にはとても出来ない方法ですけどね。(←いや、実は最初にアキリンさんのページを見たので、ビヒッてしまっただけなのかもしれませんが…(^_^;;)
ただ、モナコ(DSB)やベルリンと、底面活性法や「偽デニ弁」(C−デニ、YANOも)等とは、海水性生物の飼育コンセプトとしては正反対と言っても良いものだと思いますから、その違いは認識しておいた方が良いのではないかと思っています。
一言で言うと、底面活性法以下は全て、出来るだけ効率良く、出来るだけ大量の硝酸塩を還元して、水質の維持を図ろうという、いわば近代工業的な方法論ですよね。狭い水槽の中に、自然界ではありえない量(と数)の生体を詰め込んで、結果悪化する水質に対して、近代工業的な手法で対抗していこうという考え方だと思うのです。
片やモナコ(DSB)&ベルリンは、水質を良好に維持するというゴールは同じでも、アプローチの方向性が正反対です。出来るだけ自然の海に近い環境を整備して、最終的な水質悪化につながる硝酸塩の処理能力を超える亜硝酸の発生=アンモニアの発生=生体の量(と数)を、抑制して、水質の悪化を回避しようという考え方。ベルリンにしたって、微量元素補給などについてはともかく、生体が排出する窒素処理に関しては、ライブロック内部で硝化菌および還元菌が行う自然のプロセス以上のものは求めない(スキマーの使用は、LRに掛かる窒素処理の負担が、自然の処理能力を超えないためと考えられます。)わけですから、その意味では「ナチュラル」を標榜する資格がないわけではありません。
そう考えると、モナコ(DSB)の方がいくらかプリミティブ(良い意味でも悪い意味でも)で、ベルリンの方は、もともと不自然極まりない人工の水槽という環境を、出来るだけ自然に近い状態に近づけるために、手法としては思いっきり近代工業的手法を、可能な限り駆使していると考えられますね(笑)。
そうした「ナチュラル」の方が優れた手法であるのか、それともやはり徹頭徹尾近代工業的にアプローチする方が優れているのか、私には判断できません。それにそもそも、「どちらが優れている」というものでもないと思います。考え方の違いになるので、下手すると「宗教戦争」になりますしね(^_^;;。
ただ、それでも、やはり「ナチュラル」のコンセプトに共感したり、憧れを抱いたりする側面はあります。
またさらに、近代工業的手法には、近代工業的手法であるが故の“弱み”がありますね。それはおそらく、近代工業的手法に共通の“弱み”ですが、何かトラブルが起きたときには一気に水槽全体のバランスが狂ってしまいます。象徴的なのは硫化水素の発生。近代工業的手法は大量の排気ガスを出す車の後ろに高性能のの排気ガス処理装置をつけたようなものですから、万が一、処理装置が故障すれば、たちまち排ガス中毒です。これは硫化水素の発生だけではないでしょう。
一方、「ナチュラル(とあえて言っておきましょう)」は、最初から排ガスの少ない車みたいなもの。その代わり馬力は出ないし、スピードも出ませんが、でも万が一トラブルになっても、そんなに黒い煙を吐いたりしないわけです。
と言う訳で、一株何万円もするミドリイシを飼育するとしたなら、現状では私も「ナチュラル」を採用するでしょう。硫化水素発生のリスクを犯してまで、近代工業的手法を試みる勇気はありません(笑)。実際のところ、サンゴ飼育の具体的なノウハウやスキルも、やはりベルリンに蓄積されていると思いますしね。
(つづきます。)
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RE:RE:アデ式プレナムと嫌気ろ過 その(最終回)
放蕩息子
2004-12-17 19:33
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(つつぎです。)
さて、と考えると、「アデヤッコ式」はどちらでしょう?「ナチュラル派」?「近代工業派」?
実は私の判断基準では、「アデヤッコ式」は「近代工業派」に含まれます。理由は単純で、ナイトレイトマイナスを使用しているから。
システムの「見かけ」はモナコに近いですが、仕組みとしては大きな還元濾過層が水槽底面に設置されていると考えた方が良いのではないでしょうか。そして、実は還元が起こる貧酸素領域の形成についても、「モナコ」と「アデヤッコ」では異なっている可能性があります。「モナコ」の場合にはプレナム近くの底面に比較的大きな「マクロな貧酸素領域」が形成されている(と思われる)のに対して、「アデヤッコ」の場合には、底面近くの底砂の周囲に形成された通性嫌気性菌のぷ厚い生物膜の奧側で、「ミクロな酸素領域」が形成されている可能性を考えないといけないと思います。
※「ミクロな貧酸素領域」について
通性嫌気性菌の生物膜(濾材表面に形成される膜状の最近の塊)に炭素源をたっぷり含んだ飼育水があたると、その炭素源を栄養に、通性嫌気性菌が大増殖を始め、生物膜が分厚いものになっていきます。
するとその生物膜の上層は飼育水にさらされて好気的な環境なのですが、生物膜の下層では、上層の細菌群に酸素を消費されて、貧酸素な環境が現れてしまうという仮説があります。そしてその生物膜の上層で好気濾過(硝化濾過)が行われ、下層で還元濾過が行われます。これを、周囲の環境全体が貧酸素な「マクロな貧酸素領域」に対して、きわめて小さな「ミクロな貧酸素領域」と呼んでいます。
で、実はその点(マクロorミクロ)を考えると、「偽デニ弁」も、実はタッパーにもっと沢山、穴を開けても良いのかなあ。などと思ったり、色々考えてもいるんですけどね。
この「マクロorミクロ」は、これも「どちらが正解」ということではなくて、おそらく、自然の海でも両方があり、それぞれに働いているんでしょうねぇ…。
最近、別のBBSなどで、「パワーフィルターにナイトレイトマイナスを入れただけでNO3の値が減った」なんてことが話題になり、「パワーフィルターだけで貧酸素領域が出来るのか?」なんてことが書き込まれていたんですが、上記の「ミクロな貧酸素領域」なら十分に、例えば上部濾過装置でだって、出来る可能性があると思います。「マクロorミクロ」という視点から考えると、そんなに驚くべきことでもないんですよね。
(てな話を、そちらに書き込む余裕はなかったのですが…(^_^;;)。
とりあえず、今日のところはそんな感じです。
まだまだ奥が深くなりそうですねぇ…(笑)。
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